工務店の違いの続きです。
・高気密高断熱系
全ての工務店の2%位しかいない超優良会社。
社長の由来が建築士もいれば大工もいる。社長が頭良い。
雑誌の建築知識ビルダーズが言い始めた「スーパー工務店」の事です。
初期は大手ハウスメーカーに負けないオリジナリティある工務店をスーパー工務店と言っていましたが、今では高気密高断熱系かつ普遍的(流行では無い)デザインを目指している会社を指します。
気密(C値)は隙間の大きさ、断熱(Ua値)は保温保冷力です。
両方が揃うと
・暖房無しで15℃以下にならない
・お風呂上りや廊下寒い等の気温差が少ない(ヒートショックで死亡もしにくい)
・アレルゲンが入りにくい&できないからアレルギーが改善しやすい
・構造材がカビにならず長持ちする
等の光熱費の抑制と健康の利点、耐久性と維持費の削減に繋がります。
また、気密は隙間なので小さければ大工の技術が高い証拠にもなります。
気密(C値)は測定時の目張りイカサマで多少低く出せたり、100倍発泡の断熱材なら0.1の低値が出ても意味が無いなどの欠点もある。
断熱(Ua値)は窓を極端に無くしたり、高額な木製or樹脂サッシ3枚ガラスを使いまくりや付加断熱等で低くなるが、光熱費が下がるより材料費が高くなれば本末転倒。
気密が良くて15℃以下にならないハズなのに、床暖房入れてる会社も本末転倒。
この辺りは長くなるので別記事にまた書きます。
ネットでスーパー工務店の基準と検索すると
高気密 C値 1.0以下
高断熱 Ua値 0.6以下
と出ました。ZEH基準を満たす!!(ZEHって低い基準です)らしいですが、これは大手ハウスメーカーレベルに悪いので、本当のスーパー工務店は
高気密 C値 0.3以下
高断熱 Ua値 0.3以下 です。
C値は0.3以下出せるのに謙遜して0.5と言われる工務店もあります。
中国四国より南はUa値0.4でも十分と思います。
重ね重ねですが、会社の選びの最初の基準に使うだけで、C値とUa値の低値を目指すのは最終的に意味が無くなります。
四国でUa値0.3目指す為に200万追加投資するより、Ua値0.4のままの電気代の方が安くなるので。
最後は選んだ工務店を信じて、低い値が出なくても維持費まで考えて計算しましょう。
スーパー工務店は施行と経験を重視するので、デザインは少し物足りないと感じるかも?軒が無い家や屋根が薄すぎる家、意味わからない箱型の家は作らない。
ガルバ外壁&木製ルーバーの家が2015年前後は多かったですが、今は杉板張りか塗り壁(ジョリパッドやベルアートでは無い)がトレンド。
ちなみにサイディングを使っている会社にスーパー工務店はいないです。
ワインに例えるなら、グラン・クリュの格付け取っている蔵が、プラスチックコルクやスクリューキャップを採用しないのと同じ。
サイディングとシーリングシールは機能も凄く良くなりましたが、プラスチックコルクの機能が上がっても歴史や質感から使わない様に、見えない所にお金掛けてこだわる工務店が、一番見える部分にサイディングを選ぶ事は無いです。
スーパー工務店の欠点は人気過ぎて&年間棟数少ないので2年待ちがザラ。
上位2%なので、自分の土地が施行エリアの会社が無い可能性高い。