Palm fringed beaches, Crystal blue waters and 15 knots Breezes
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所感

1992年に葉山でテーザーワールドが開催された。テーザーワールドが国内で開催されるのは、初めてのことだった。そのホストクラブとなったデラマンチャヨットクラブに入部したのは、葉山ワールドの1年前の6月のことだったと思う。


OPクラスには、小学生の頃に子供ヨットのような企画で乗ったことはあったが、ディンギーというものに取り組んだのはこのときからだ。一番最初は、今回の遠征にも一緒に行ったMiyashita-sanとテーザーに乗った。OPの時の印象があったので、本格的なディンギーはこんなにも力を使うのかと驚いたのを覚えている。


葉山ワールドの時は、初めてのワールド開催に全くの初心者の状態で関わった。備品の準備などを主にやっていたが、それにはルールを覚えることも必要だったし、運営の手順も分からなければできない話だった。

携帯もe-mailもなく、Faxが最も高速な通信手段だった時だったので、何かと準備には手間取っていて、泊り込みで準備したりなんてこともよくあった。


とにかく国内最初のテーザーワールドで、成功させなくてはならなかった。

何を以って成功とするかはいろいろと多岐に渡るので、ここでは省略するが、その時にみんなが考えていた成功は絶対条件で準備していたので、いろいろとやりすぎなくらいにやっていたように思う。設備のない人の集まりでしかないクラブに本当にできるのかという疑問は誰もが持っていたように思うが、それ故に意地でも成功させると言うような妙な暗黙の了解のような空気があった。

結果として、主要な有力選手が参加され、大会のレベルは高く、設備は大したものがないけど、楽しく評判よく無事に終わった。そして、ワールド開催後もクラスは衰退することなく、さらに国内の普及をし続けた。


話が少々逸脱しているようだが、この葉山ワールドは、私にとってのテーザーの原点なのだ。


よく分からないながらもいろいろな思いをしながら、みんなでやり遂げたワールドはそれだけでも印象深いものだったが、そのさなかに見たジョナサン&リビー・マッキー、チャーリー&ベッキー・マッキー、ジェイ&リサ・レナハンの印象は、鮮烈でひとつの事件だった。


セーリング歴1年で彼らの走りを見た時の印象はいまでも表現しようがなく、すごかったとしか言えない。オリンピックのメダリストレベルと他のセーラーではこれだけの差があるのかと思ったものだ。


この時、この上位3チームに唯一対抗していたのが、オーストラリアのアリステア・マーレーだった。そして、そのクルーがブレット・ヤングで、アリステアは葉山ワールドに参加する際に、いいクルーが見つかったといっていたらしい。

このブレット・ヤングは、その後、自分でもテーザーを取り組み、その5年後のメルボルンワールドでワールドタイトルを獲得した。強風のワールドを素晴らしいボートスピードで駆け抜け、見事な優勝だった。


今までのワールドでは、その時々の自分のレベルで見てきたさまざまな記憶がある。

テーザーを続ける上での最終的な到達点は、やはり今名前を挙げてきたような人達である。


今回のワールドは、そうした意味で、今まで自分の参加したテーザーワールドを振り返るようなワールドで、なんというか後楽園とかでよくやっている「スーパーヒーロー大集合」のようなイベントだった。


その「スーパーヒーロー」たちは、私の教科書だった。

特にジョナサン・マッキーのセミナーノートは、セーリングのテキストなどが乏しい日本において、貴重なテキストだった。学生の頃は、コーチとかは当然いないし、練習は自分で考えなくてはならなかった(今でも変わらないけど・・・)。テーザーニュースなどに掲載されたそうしたトップセーラーのレポートだけが頼りだった。


日本からも少ない参加ながらも代表的なチームが参加した。


今、考えられるテーザーのレースとして、素晴らしいコンペティターに囲まれていたことは素晴らしい出来事だった。自分のテーザー活動としても、一度整理がついたような感じがしていた。なんというかひとつの「卒業」みたいな感じがあり、次のステップへ進む機会のような気がした。


レースの環境としても、いろいろと事情あってのプーケット開催であったが、間違いなく正しい選択であったことが証明された。テーザーのフリートのない国でワールドを開催するのは初めての試みだった。しかし、今まで以上にテーザーワールドらしいワールドだった。


最後に感想をまとめて終わりにしようと思いつつも、なかなか書ききれずにとうとう8月も終わりになってしまった。書くことがありすぎるのか、うまくまとまらないのか、なんとなく思うように形にならない感じがするのは、次のビジョンがまとまらないからかもしれない。

とにかく素晴らしい経験であった。これを活かして、次のステップを考え、少しづつリスタートして行こうと思います。


ご協力とご声援いただいた多くの方々に改めて感謝します。


続・後始末

レース用セイル(といっても、今回の1レガッタでかなり消耗していますが...)を水洗いしようと思いつつも、家ではなかなかできません。


今日は程よく風がないので、長男と二人だけで艤装から出艇、着艇、解装までを初めてトライし、帰りにレース用セイルも水洗いすることにしました。セイルはマストで干すのが一番です。


学生のテンダーが出ているので、その近くをうろちょろとセーリングして、新しいメインシートやジブシートのテストをしましたが、メインの方はマーキングの糸を縫いつけたところがひっかかり、どうにも改良しなければなりません。シートが出てくれないので、危うい場面が何度かありました。


タックとジャイブを繰り返し、ウィスカーポールは使用せず、学生のスタート練習(邪魔しないように30秒遅れスタート)にも混ざって、ほどよく練習しました。

行きの車内で、「あんまり風がなかったら、ひっくり返った時の練習もしてみよっか」なんて言っていましたが、割といい風でしたので、気持ちよくひととおり走りました。しかし、この朝の話をしっかり覚えていたらしく、「あっ、今日はよく練習したけどさー、忘れてるのがあるぞ。ひっくり返った時はどうすんだよー、練習してないぞ」と言われてしまいました。

マンツーマンでついてくれるテンダーがいればやってもよかったのですが、不慮の事故は避けたいので、今日はこの辺で・・・。1時間半くらいのセーリングでした。


帰ってから、レース用セイルを洗って、G4Sのステッカーを剥がしましたが、これがひどいことになっていました。先日の3Mの糊剥がしスプレーは、George-sanにあげちゃったし・・・。


仕方なく、家で再度糊剥がしすることにしました。同じくオレンジオイル配合の他の製品でやってみましたが、かなり時間がかかります。3Mのスプレーが使い勝手よかったのになぁー。


なんとか剥がしましたが、こうして見ると、新品だったはずのジブがかなり傷んでいます。

しみじみワールドの風を思い起こすものがあります。

後始末

コンテナから無事ボートも戻りましたが、修理したり、交換が必要な部分があります。

なかなか後始末が大変です。


修理・交換するとこは・・・


1)センターボード・・・一部成型し直すところがあったので外注にて。

2)セーターケースパッド(後)・・・交換しました。かなり厳しい作業でした。後述。

3)メインシート・・・ローテーションしたりして、4年くらい使用していますが、もう風前の灯状態に。ルースターの7mmシートがキンクしにくく、ソフトで評判よいということらしいので、入手しました。

4)ジブシート・・・これはレース中に切れてしまいました。ちょうど2年使用しました。外皮が一気にバーストした感じです。初日終了後に少しヤバそうと思いましたが、その翌日だったか、レース終了直後に完全に昇天していました。

5)バウナンバーの糊剥し・・・今回のはかなり強力でアセトンでは全く勝負になりません。無駄です。途方にくれましたが、3Mのオレンジオイル配合糊剥しを購入し、スプレーして、ぐにょぐにょと簡単に取れました。これからレースの必需品ですね、これは。


バウナンバーのり剥し
  バウナンバーの糊残り。スプレーして、軽く傷つけないように掻き取る。

センターケースパッド(後)の交換


あまりやらない作業ですので、ついでに記録しておきます。

PSJで1,470円で売っています。これを取り寄せ交換となります。


まず、前のものを綺麗に剥離しますが、私のボートはケース内側全体にカーペットが貼ってあり、その内側にウレタン製のパッドが接着してありました。かなり頑丈に接着されており、この剥離に相当な時間を要しました。朝早く涼しいうちから始めて、約3時間かかりました。

コクピット側は少ないのでよいのですが、ボトム側はボートの下に潜り込んで、仰向けでの作業です。厳しいものがあります。このカーペットが曲者で、接着剤やら何やらいろいろと残っているのを剥離しなければなりませんでした。


新しいパットは、ボトム側からインサートし、上に引き上げます。新しいのは、ケースの幅とぴったり31mmで同じでしたので、そのまま入れました。カーペットを巻いてある方がイレギュラーだと思います。

PSJのOtani-sanのアドバイスでは、シリコンで止めるだけにしないと次の交換がやっかいだとのことでした。

基本的には、隙間からシリコンを充填して固定しましたが、ボトム側の前側2cm部分だけG-17を接着しました。これはあくまで念のためですが、完全に接着するつもりでも、この程度で充分だと思います。


前処理後
  ボトム側前処理したところ


ボトム側
  ボトム側施工後


後は、コクピット側の余りを、新品カッターでカットするだけです。

ちなみに、元のものよりコクピット側の長さが不足していましたので、その部分をウレタンとシリコンで補填しました。


コクピット側
  コクピット側施工後

デバンニング

先週7月28日にデバンニングの予定でしたが、コンテナ船の到着が1日遅れたため、今日デバンニングとなりました。昨日、無事通関も終わったとの連絡を受け、後は中身がどうなっているかです。

いずれにしても、何しろハードなレースでしたので、ほとんどのボートが何かしらの修復を必要としています。


コンテナ船の航海日程が、たまたま大型の台風4号と台風5号の間だったので、特に天候の影響は受けていないようでした。

コンテナの中は、ほぼ積み込んだ時の状態でした。

1つだけ箱のふたが開いてしまっていたものがありましたが、中には重いバラストが入っていたので、ふただけが外れただけでした。動かないように取っ手の部分を紐でくくっておいたのが裏目に出たようでした。


積荷は特に問題なく、たまたま強風でハーバーが出艇禁止だったので、暇を持て余していたファイヤーボールの学生くんたちが手伝ってくれ、デバンニング自体は40分程度で終了しました。

そこから、荷物を整理しつつ、ボートをチェックして、水洗いして・・・とやっている間に、また日に焼けてしまいました。


George-sanも軽い修理をし、Kure-kunはPSJにボートの入院手続きをして、私はセンターボードの修理をお願いして、とそれぞれ傷んでいたところの後始末をしました。私は、センターケースのパッド交換というややこしい作業が残っていますが、ひとまずワールドはこれにて完了という感じです。


その後、日本テーザー協会の理事会が開かれたので、オブザーバーとして参加しました。


夜は、クラブのワールド報告会でしたが、理事会からも出席していただき、非常に盛り上がりました。

ブログの更新

ブログの更新については思い出しながら、遡ってやっているのですが、レース中のことは簡単に思い出せない部分もあり、ちょっとまとまった時間が必要です。

なにしろ土日祝日営業しているもので、帰国その日の午後から仕事して、昨日あたりはピークを迎えていました。帰国してから3連休の休養は、羨ましいかぎりです。


仕事しながらも、今回のレガッタに関して思い浮かぶこともいろいろとあります。

私にとっては、今回のワールドって、よく後楽園とかでやっている「スーパーヒーロー大集合」みたいなワールドでした。帰ってから、子供の雑誌を見て、しみじみそう思いました。


ボートも戻ってきますし、戻ってきたボートを直さなければなりません。


まだまだ、いろいろと記録することはあるかなと思いますので、もう少々続けようと思います。


Go Fast

チューニングなどに関して、いくつかご報告をしておきます。

速く走るための参考にしていただければ、幸いです。



JPN2761 Strawberry Shake

 計測F.1.3.(フォアステイ) 4148mm

 計測F.1.5.(ロアマスト)   3726mm

 ダイヤモンドステイ・・・硬め

 フォアテンション・・・人力で取り付けられる範囲いっぱいで硬く→半ピン緩める

 ジブの高さ・・・クローズでデッキにフットがつくくらい

 クリューボード・・・上から2つ目

 カニンガム・・・あまり調整していない

 アウトホール・・・クローズ帆走中にブームとの間にコブシ一つ入るくらい



フォアステイの長さ


実は、スプリングレガッタまでは4130mmくらいでした。GWにTanaka-teamと走り合わせた時に、クローズの走りで負けていました。

4130mmにしたのは、ダクロンの頃にパワー不足からマストを立てていたことに由来します。マイラー導入の際に、同じセッティングから始めることにしました。そして、これまで特に問題は生じていませんでしたが、GWに問題が生じたわけです。

直前のセッティング変更になるので、多少の躊躇はありました。マイラーセールによるパワーアップは誰もが認めるところです。特にジブのパワーアップは、フォアを短くした理由を打ち消したのではないかという疑問というか仮説というかは頭の中にありました。すぐに決断し、GWの翌週から一気に18mm伸ばしました。1艇での練習なので、どのくらい感触が違うか試してみました。特に走りに問題は感じませんでした。

George-teamと2艇で練習するようになり、具体的な効果としては、上り角度が良くなったというか楽に上れるようになっていました。

現在の考えでは、4150mm前後で調整し始めると良い結果を得られると思います。クローズの走りでお悩みの方はお試しください。



ダイヤモンドステイ


私たちのものは、ダイヤモンドステイを両側から指で押さえた時に、ウィスカーアイのところではマストにつかないくらいになっています。

ダグラス艇のものは、ウィスカーアイよりさらに10cm上の辺りでマストにつくくらい柔らかいテンションになっていました。

各艇により、意見が分かれる所ではないかと思いますが、ウィスカーアイのところでちょうどマストにつくくらいのテンションから、いろんな風で試してみるのがよいと思います。これは海上で変えられません。デパワーはサイドステイやバングなどでもできますので、パワーレスなセッティングは避けた方がよいと思います。

・もし、常にオーバーパワーに感じるのであれば、緩めるべきです。

・もし、パワー不足に感じることが多いのであれば、締めるべきです。

全てのマストは残念ながら均一ではありません。例えば、私はトップマストを2本持っていますが、マストの横幅(厚み)は異なります。必ず試しながら、調整することが望まれます。

ちなみに、ダグラス艇のクルーウェイトは不明ですが、相当に鍛え上げて大会に臨んでいます。彼らのチューニングが一般的な男女ペアに当てはまるかどうかは分かりません。



フォアテンション


もともと硬めにセットしていたのですが、マイラーセール導入に伴い、更に硬くしていました。

フォアのサギングの必要性が少なくなったと感じていたからです。この点では、Tanaka-sanも意見が一致していましたが、今大会で大きな問題が生じました。ダウンウィンド、特にブロードリーチではワールドレベルのスピードに到達できないということです。

クローズでは全く問題ありませんので、クローズのフォアテンションは硬めでよいと思います。

ダウンウィンドではジブのサギングを使って走る走らせ方が必要です。このために、マストを立てる際に、両サイドをまず取り付けて、フォアを人力で引っ張ってなんとかつくくらいの硬さから、大会期間中にサイドステイを半ピン緩めました。マストを立てる際に特に力を必要としないくらいです。

ダウンウィンドの走りは、マックフィー(2666艇)が素晴らしかったように思います。彼らは1上の順位はシングル後半が多いのですが、ダウンウィンドで必ず抜いていきます。GPSデータでそのスピードを確認するとよいでしょう。ジブをスピンのように前にとばして深く張るようなイメージです。この際、スピードに乗ったところでラフが潰れないようにうまくコントロールすることがキモだと思います。

まだ、この技術はマスターできていませんが、ある程度できるようになれば、もっとルーズなセッティングも試す価値があるかもと思っています。



その他


他に特筆すべきところはありませんが、大事なことはヨットレースにおけるベーシックなことをしっかりやることです。

第1レースのスタート前、スタートラインの見通しを確認しに行った時、ジョナサンたち、ダグラスも確認していました。多くの艇が省略している中、彼らは、毎回、必ずやっていました。レース海面へも1時間前には向かっています。

速く走ることにおいては、ひとつひとつの技術をしっかり見つめて改善し続けることが肝要です。

ワールドレベルの速さに、なんのマジックもトリックもありません。

いままで、ジョナサンたちやブレット・ヤングとクローズで併走するなんてことは、とても考えられませんでした。メルボルンの時のブレット・ヤングの速さを見た者なら当然にそう思うでしょう。

しかし、特別なものは何もなく、正しく努力すれば、彼らに近づくチャンスは誰にでもあるというのが結論です。

私たちにはまだ足りない技術があります。ワールドでは、それが非常にハッキリと浮き彫りにされていきます。つまり、まだ速くなる余地があることをしっかり認識できるのです。

今回の遠征組の中では、Kure&Kano-teamあたりが特に伸びるのではないかと期待しています。

ちょっと余計なことかもしれませんが、他のクラスから転向してきた方で、トラベラーシーティングを避ける方が割と多くいるようですが、とっても便利ですので、お試しすることをお勧めします。

プーケットを発つ

朝8時頃起床。いつも通りにホテルで朝食をいただきました。


元々、今日はバンニングの予定でしたが、すでにそれも終了しているので、今日は夜のフライトまでフリーです。Kure-kunがCentral Festivalでおみやげを買いたいので、つき合えというので、再び行くことになりました。


その前に、昨日行ったタイマッサージへKure-kunを連れて行きます。昨日、Kasumi-sanが冗談でMasaruに全部脱ぐんだよとか言っていましたが、つい、Kure-kunにも同じことを言ってしまいました。

他に客もなく、我々2人だけです。Kure-kunはノーリアクションで私の話を聞いています。どうも真に受けているようで、危険な雰囲気がします。途中までは冗談でしたが、本当に脱がれても困るし、相手に誤解を受けても困るので、先に服を着たまま、うつぶせになりました。どうやら、脱ぐと言うのは冗談だと悟ってくれたようでした。


しっかり全身に血を通わせて、リフレッシュした後、Central Festivalへ。 カレーとかのおみやげを物色しつつ、フードパークで食事したりしながら、用事を済ませて、ホテルに戻りました。Kure-kunは、Kasumi-sanにシルクのパンツを某有名店で買うように指導を受けていたようでしたが、それはありませんでした。


ホテルの清算を済ませ、レイトチェックアウト。とうとう Cape Panwa Hotel を後にします。


ホテル出発
  ホテルの部屋を出る間際に、部屋の窓から



ノーティスボード
 ↑ 帰り際にNoticeboardを。和歌山のご案内が貼ってあります。


ところが、George-sanたちの清算にトラブルがあり、ホテルの出発が大幅に遅れ、フライトがシビアな状況に・・・。


なんとかフライトに間に合いますが、今度はフライトが遅れているとのこと。バンコクで乗り継ぎもあるので、行きに引き続き、いい加減にして欲しいところです。しかも、チェックインの手続きは長いこと、この上ありません。


残ったバーツを消費しつつ、久々のバーガーキングで食事をして、プーケットを後にしました。


バンコクに到着すると、すぐに乗り継ぎを急ぎます。飛行機は待っていてくれましたが、乗り継ぎで迷ったのか、4人ほど間に合わなかった人たちがいるとのこと、その人たちの荷物を降ろして出発すると言っています。


帰りは、夜のフライトです。実は、今朝から風邪気味で薬を飲んでいるので、眠くて仕方ありません。

いつの間にか沖縄付近でした。機内食の朝食はおいしくありませんが、薬を飲むために、少し食べておきます。


成田へは、予定からあまり遅れることなく到着し、オヤジさんが迎えに来ているMasaruとはここで別れ、Kure-kunとバスで横浜に向かいます。横浜でKure-kunとも別れ、自宅へ。迎えに来てもらって、帰り際に医者に立ち寄り、くたくたで帰宅しましたが、何しろ昼間なので、少し仕事を片付けてから、子供たちと遊んで、ようやく就寝となりました。


バンニング、プライズギビングパーティー

バンニング


今日は朝からバンニングです。


日本チームは4艇ですが、やり始めてみると少々勝手が違うような・・・。

上のボートをバウからだったか、スタンからだったかで収まり具合も変わってくるのか、楽に詰めるはずだったのですが、段々窮屈になっていきます。コンテナの中の埃とかもしんどいし、中はどんどん暑くなっていくし、次第に弱ってきたような気がします。


アメリカチームも4~5艇ですが、彼らは40フィートコンテナなので、1番に作業を終了しました。


日本チームは、それから大分遅れながらも2番に終了し、みんなでホテルに戻って、シャワーを浴びて、昼食へと出掛けました。


バンニング
  ようやく完了


バンニング完了
  お決まりの記念撮影


帰り掛けにタイマッサージに、Ikuya-san、Noriko-san、George-san、Kasumi-san、Masaruに私の6名で行きました。6人もいっぺんに行って大丈夫かと思いましたが、何故か大丈夫でした。その後に来たお客は全て断られていましたが・・・。そういえば、先約にブレット・ヤングも来ていました。


遠征中、折角だから何度か行こうと思っていましたが、なんだか何故だか行く機会がなくて、ようやくのタイマッサージとなりました。ゴキゴキっと、もみほぐされて、伸ばされて、1時間たっぷりかけて、ワールドが静かに終わっていくようでした。



プライズギビングパーティー


ワールドのメインイベントです。基本的に、正装…なんですが、2大会続いてトロピカルな場所での屋外パーティーですので、リラックスムードです。昼間のバンニングでしっかりトドメをさされて、どうやら風邪気味です。少し寒気がするのとくしゃみが出ます。Kano-kunは、もっと深刻な体調不良で、残念ながら欠席となりました。


ブッフェスタイルで、アリステアの司会進行、前回を踏襲した感じです。


George-sanが和歌山ワールドのプレゼンテーションをしました。パワーポイントをMiyashita-sanが操作するが・・・なかなか出てきませんので、この間をGeorge-sanがつなぎます・・・。

Ishimaru-san作のプレゼンデータが機能し、無事にプレゼン終了。好印象でした。


そして、プライズギビング・・・。

毎度のことながら、何故だか形容し難いの感じがします。このプライズギビングは。

感動的なワールドの総括でもあり、ついさっきまでレースしていたのが嘘のような気分にもなったり、誰かがスピーチしているんだけど頭の中では今までのことがいろいろと思い起こされてたり・・・、少し混沌としたちょっと表現しにくい場面のような気がします。


感動的な場面が終わり、各リージョンで出し物が始められていきます。

歌だったり、踊りだったり・・・、いろいろと楽しげなステージが繰り広げられていきます。クレイグ・マックフィーに至っては女装しています。しかも、シースルーとは・・・、下着まで徹底していなくてよかったけど。


来る前から何故かこの余興に執着しているGeorge-sanのアイディア?で、日本チームはカエルの歌を輪唱することとなっていましたが、日本の番はなかなか来ません。だんだん後ろの方に回されるとなってくると、当然、和歌山ワールドに繋げて終わらないと締まりませんので、カエルじゃヤバイという気になってきます。急遽、Noriko-sanがカエルの歌を輪唱の途中で、和歌山ワールドの歌にカエル案を作り、そそくさっと練習して、日本の番になりました。

そもそも、カエルの歌というのも大した理由ではなく、George-sanのセーリングウェアの色がアマガエルみたいな色だったかららしいです。それをMasaruがカエル役ということで着させられて、オンステージとなりました。

3回まわしたところで、歌をスイッチするという段取りでしたが、Masaruが”3回目”で歌を変えてしまいました。ちょっとつねったりしてみましたが、どうも理解できていない様子・・・。まあ、余興ですので、適当に流しておいた感じでした。

そこから、Masaruのエールが始まります。ここで機転をきかした彼は人文字を組み合わせ、このエールをビシッと決め、日本チームの余興をしっかりまとめきりました。えらいっ。


今回はプーケットというフリートのない場所での開催です。ヨットクラブではなく、ホテルのプライベートビーチです。いつものバージの交換はできません。しかし、現地をマネジメントしたロバート・ウォーンズさんに、各クラブからバージを送るというセレモニーが行われました。大会をやりきったロバートさんの顔はなかなかいい顔していたと思います。


ワールドはこれにて幕を閉じます。パーティーの帰り際に、何人かと話しました。

同じホテルなので、明日も顔を合わすのですが、やっぱりここはフェアウェルパーティーでもあります。


ジョナサン&リビーとも話す機会があり、なんだか少々褒めてもらいました。インビテーションレースのことを言っていたようです。和歌山にも是非来て欲しいところですが、いろんなセーリング活動をしている彼らには約束することはできないのは当然です。「I hope so」が精一杯のようでした。また、一緒に走りたいものです。


ブレット・ヤングとも話しました。彼は、デラマンチャのバージをすごくよく覚えていて、「'92年の葉山の時のやつじゃないか、あのバージは」と少し興奮気味に話していました。久々のテーザーへの復帰のブレットですが、後半は素晴らしい出来でした。マッキー対ダグラス的な印象があるかもしれませんが、9Rからひっくり返してみれば、ブレット・ヤングたち対マッキーという印象に変わっていたことでしょう。大分、テーザーにやる気も出てきたのか、愛嬌かは知りませんが、和歌山へは是非行きたいと言っていました。


ジョンとも話しました。サチコさんは残念ながら、一足先に部屋に戻ったようです。長いパーティーでしたので、いたし方ありません。サチコさんには、後で電話を入れておきました。和歌山には必ず来るでしょう。

モーニントンのこじんまりした海辺の街、モディアリックのビーチ続きのヨットクラブ、メルボルンにもまた行きたいと思いました。セーリングとしては、あそこもずっーと吹きっぱなしなんですけどね。


本当に良い大会でした。

ジョナサン・ロス、アリステア・マーレー、リッジウェイ夫妻、ウォーレン、ロバート・ウォーンズを中心とした大会オーガナイザー、そして、コミッティー、ジュリーの皆さん、ありがとうございました。


ジョナサン&リビー他、素晴らしい走りを見せたトップグループの方々、本当におめでとうございます。


私たちも、家族やクラブや他の日本チームの皆さんを含め、いろいろな方々のサポートを受けました。

本当に感謝しています。


いつものことながら、ワールドをやり遂げる力の結集には、本当に感動するものがあります。


Race Day 5:第8、第9レース

くどいようですが、終了後、日本チームを含む一部のチームは回航することになっていますので、今日は最終日となります。本当に現地入り練習からインビテーションレース、本戦と、毎日、毎日よく乗りました。



第8レース


フィニッシュ12位。これで2つある11位の両方共がカウントされることになりました。スコアとしては痛恨です。マクファーレンたちは、私たちよりも前でフィニッシュしています。さらに混戦状態になっています。



第9レース


上側の空いているところからスタート。スタート直後、上側に併走しているのがマクファーレンたちでした。スタートはまあまあ良しという感じで周りを見た際に、初めて気付きました。少しでも高順位を目指し、しっかりマークしに来るあたりはさすがFB全豪チャンプです。こうしたスコアメイクは接戦のレガッタ制する上で非常に重要なことです。どのチームもトップグループはヨットレースにおける基本的なことをしっかりやっています。慣れてくると、初心者の頃に教わったようなことを軽視したり、多少なりとも省略してしまうようなことがありますが、彼らにはそういったことは一切ないと言っていいでしょう。何故なら、それがどういう意味があるのかよく理解しているからです。


さて、タックの選択肢はしっかりコントロールされています。少し上り気味に仕掛けてみますが、向こうのボートパフォーマンスもなかなかです。反ってこちらのスピードを悪くするばかりで、相手に優位になりかねません。


結局、右サイドを抑えられ、マクファーレンたちの先行を許したまま、1上回航となります。さらに前には、2601艇、ウォーンズ夫妻がいます。細かいポイントは分かりませんが、このままフィニッシュすると2艇に総合順位で逆転される可能性があります。


とその時、先行するウォーンズ夫妻のボートがサイド-下のレグの真ん中付近で、怪しい動きをしたかと思うと、ワイルドタックして、こっちを向き・・・、そのまま沈しました。

高速で展開しているレグですので、少し離れていたとはいえ、いきなり振り向かれちゃうと、高速道路で対向車に出会った気分でした。うーん、びっくり。


結局、そのままマクファーレンたちは順位を上げて、5位でフィニッシュ。私たちは7位でフィニッシュとなりました。


この後、回航の予定があるので、2レースで終了。

10レース全て出来ませんでしたが、ワールドはこれでおしまいです。



回航


一度、ビーチで帰着申告をして、リギンボードを積んで、回航します。


こうしたことはとっと片付けるに限ります。さっさとTanaka-sanと回航していきました。先には、クリス・パーキンソンが既に回航しているようです。


もうすぐ到着というところで、モーターボートが追いかけてきます。そして、「戻れ」と言っています。

なんでも陸送の荷物が移動できていないとのことでした。後で聞いたところによると、回航先の施設のゲートの鍵が手配できていなかったらしい。


文句の一つも言いたいところですが、日本語は通じません。まぁ、大変な条件の中、やりくりしてできたレガッタですので・・・と、戻ったところ、もう少しで元のビーチというところで、再び例のボートが出艇してきます。今度は、「行っていい」と言っています。


こんな感じで迷走するのも、少し無理がないくらい運営側は大変だったのです。


それなら、再び回航し、無事に回航を終え、後から来たボートのヘルプをして、終了。

ここちよい日差しの中、レースが終わったという感じがしました。

少し塩出しするゆとりがなくて、不安だけど、今回は致し方ありません。

MK再び


夜は、MK Restrantsへ。今度は、Central Festivalの中にある方のお店です。

Central Festivalは、レイデイで散々歩き回ったので、かなり詳しくなっています。

DYCの先輩にそっくりの店員さんがいました。

タイスキは胃腸が疲れている時には、ちょうどよい気がします。


MK再び
 ↑ 店員さん、デラマンチャの先輩かも

Race Day 4:第7レース

今日も吹いています。そして、明日も吹く予定です。明後日以降はさらに荒れる予定です。

運営的には、コンテナのバンニングが気がかりのようです。ウォーレンもあーでもないこーでもないと考えているようですが、ナイスアイディアが浮かびそうな予報ではありませんので、明日のレース終了後に一部のチームは回航しなければなりません。


今日と明日でレースは終了です。公示では、1日最大3レースで組まれていますが、1日2レースを基本に考えているということになっています。


前述した通り、特に2日目以降は顕著にコンディションが偏っているので、特に強風を得意とするチームがセカンドグループで上がってきています。前大会4位のロングボトムのような実力者もハードコンディションに苦しんでいるのか上位に上がってきません。


2776艇のルークたちなどは、まさにコンディションの影響が顕著で、サバイバルなコンディションで他に競り合う艇がなければ、好順位ですが、第1、2レースのように、強風とはいっても他のボートがまだ走れる範囲であれば艇団を抜け出せずに苦しい展開になります。しかし、サバイバルコンディションが続く見込みなので、彼らには好材料が揃います。


2781艇のヘザー・マクファーレン&クリス・ペインは、カナダのビクトリアで行われた2005年のファイアーボールワールド総合3位の実力者です。2776艇ほどコンディションの影響が顕著ではありませんが、やはり強風の方がよいようです。現在、このマクファーレンたちとは同点で並んでいます。


2601艇(ウォッチャマカなんとかとかいう面白いボートネームの艇)のウォーンズ夫妻なども曲者です。彼らのことは良く知りませんが、割と以前から参加しているチームだと思います。ジョナサンたちと最初に練習した日に、彼らも一緒に合流して練習したことがありましたが、割と速いと思いました。後で聞いた話では、パンピングでジュリーに目を付けられていたらしいけど。


今日のレースが成立すると、2カットとなり、成績も整理されてきます。


2カットが入れば、総合順位は、トップ2の優勝争いとそれに追随する2チーム、父ちゃんリッジウェイがこれに続き、さらにルークたちがそれに続きます。そして、7位から10番台半ばくらいまでは熾烈な争いになります。

特にルークたちは、この2カットで大きくジャンプアップするチャンスを得ます。


7位以下のややこしい争いはアリ地獄的なので、できれば絡みたくないところですが、すでにしっかり捕まってしまっています。


残りの2日間は、特に相手を意識したレース展開が必要となりますし、1点がとても重くなります。マーク回航のような艇が集まるところでは、ポジショニング、走りの切り替えなどのミスは許されません。すぐに、後続チームが絡んできますし、逆転される危険性があります。



7th Race


スタートは記憶にありません。1上は、ルークたち、George-sanたちに続いて、回航。多少マシになったかもしれませんが、ダウンウィンドはつらい展開です。毎度お馴染みな顔ぶれですが、気を許せば、すぐに順位は入れ替わります。


結局、ルークたちの先行を許したまま7位でフィニッシュとなりました。


上位のポイントも揺るがず、予想通りさらに整理されてきた感じです。

マクファーレンには少しだけリードできましたが、2601艇のウォーンズ夫妻が4位を獲得して上がってきています。やはりこの辺りの勝負は熾烈です。特に私達は、5位以内のスコアがないので、タイブレークになった場合は弱い立場にあります。


上位の順位にも変化の兆しがあります。


ブレット・ヤングたちが本領発揮してきました。メルボルン大会の時は、半年間欠かさず練習して望んだブレット・ヤングですが、今回はしばらくテーザーから遠ざかっていた後に、ケビンとチームを組んで、復帰してきました。第6レースに続き、このレースもトップ争いに加わります。


こうなると、各レースのトップ争いは、マッキー対ダグラスではなくなり、三つ巴となります。ブレット・ヤングたちは前半のポイントが響いていますので、優勝は望めないでしょうが、マッキー対ダグラスの優勝争いを決着する新たなファクターが生じたことになります。


一見すると、まだ優位に見えるダグラスですが、ジョナサンたちに負けても1ポイント差以内でなければ、3位であってもカットレースという意味では文字にも等しい。それくらいシビアな優勝争いになっています。



(第8レース)


さらに吹き上がる風の中、第8レースがスタートされました。1上をアリステアやGeorge-sanたちに続いて回航して、毎度の展開です。しかし、風は強くなかなか厳しいコンディションです。


どのレースもそうなのですが、スターボーの向かい波がやっかいです。フリーも波がきれいではないので、バウ沈の危険性などが常に付きまといます。まるで余裕のないハードコンディションですので、ほとんど感覚が麻痺しています。


2上回航時に、アリステアたちが沈をしました。かなり危ない沈だったようですが、2人とも艇からは離れていないようです。横を走るのも事故を起こさないようにしなくてはなりません。


最終下を回航し、残り3分の1くらいのところで、NH旗を確認しました。最終下でも掲揚されていたようですが、ここでようやく気づき、ビーチへ戻ることになりました。


どんな風でもレースしそうな雰囲気があって、いつでもかなり吹いているし、レース中止という選択肢はすっかり忘れていました。まあ、クラスルールもあるし、あまりに吹き上がっているので、コミッティーにクレームつけた艇もいたとのことです。


アリステアの沈は、かなりハードだったらしく、ラダーがラダーヘッドだけを残してちぎれ飛んだようです。このことはデイリープレゼンテーションでのネタにされたことは言うまでもありません。


帰りがけに2772艇(Well Helled)が後で沈しましたが、これがなかなか起きず、数度のトライでやっと復帰しました。みんな疲れています。ただ、ハードなコンディションですが、レースが終わってビーチに戻れば、暖かい日差しがここちよい疲労感にしてくれ、ここがリゾートであることを思い出させてくれます。



バンブーバー


陸に帰ってホッと一息していると、しばらくして、全員無事に帰ったことが告げられました。


と、その時・・・。


ミシミシ・・・どぉーん、バリバリっと音がしました。何があったか分からないけど、人手が必要そうなのは間違いありません。その瞬間、みんなが音の方向に駆け寄ります。

なんと、風で椰子の木の倒れ、ビーチサイドのバー、バンブーバーの屋根がV字につぶれています。

幸い、けが人はなかったようですが・・・。


しかし、こちらの人たちはこの程度はくじけませんけどね。


そうそう、このバンブーバーには、来た当初から噂になっていた人がいました。稲毛のH-sanのお兄さんです。歩き方、横顔は、そっくり。その特徴をうまく捉えた写真はありませんが、一応、写真はこれです。


ヴィチャン
この写真はいまいち分かりにくいのですが、本物は瓜二つなんです。ヴィチャンは。

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