80(良い)、60(まあまあ)、30(いまいち)

40 around1/4 アラウンド・クォーター

30 帰ってきたらいっぱいして。
25 パリピ孔明
20 結婚予定日
20 こういうのがいい
20 シガテラ
20 湯遊ワンダーランド
15 18歳、新妻、不倫します。
10 女子高生、僧になる。
10 生理のおじさんとその娘。
10 ●●ちゃん(まるまるちゃん)
05 なれの果ての僕ら

(感想)
「ワテ、歌うで!」か。ワテって。連続テレビ小説におけるNHKの殿様キャスティングは目に余る。山下美月も演技自体は悪くないんだけど、オーディションを経て出演、といわれても、連続テレビ小説には厳然とアイドル枠、芸人枠があるわけで。まあ、なだぎ武、橋本マナミよりは。

「どうする家康」をチラッと観たけど、もっさりしていた。古沢良太は、「鈴木先生」は良かったけど、「コンフィデンスマンJP」も、もっさりしていた。「怪物」でカンヌ脚本賞を受賞した坂元裕二が凱旋会見で「もうカスカスだ」と言っていたけど、古沢も、そうなのかも。宮藤官九郎も締め切りに追われて強引にひねり出している感じがする。1時間の連続ドラマの脚本は量産出来るものではないと思う。生方美久も「いちばんすきな花」は、さすがにスパンが短すぎた。

 

「VIVANT」はコケると思ったけど。堺雅人は演技が過剰になってしまって、もはや、役として観ることが出来ない。MBSが深夜の30分ドラマでBLものを乱発しているけど、出来は良くない。ペラペラの少女漫画止まりになっている。安直な企画という感じがする。いまドラマ化するなら「腐女子、うっかりゲイに告る。」(NHK)のように一捻欲しい。
 

仁村紗和・水上恒司・森七菜・吉川愛(真夏のシンデレラ)に対して、茅島みずき・當真あみ・山時聡真(最高の教師 1年後、私は生徒に■された)。キャスティングに関しては日本テレビの圧勝だった。フジテレビにセンスがないのか、若手俳優にそっぽを向かれているのか。
 

『私が女優になる日_』season3でやっていた根本宗子演出のショートドラマが、season2の是枝裕和のものと比べて明らかに見劣りした。説明セリフが多かった。

秋元康原案のドラマ、48グループ・坂道シリーズ主演のドラマに良い印象がない。

秋元に阿る人が作っているからなのかな。そんな中、畑中翔太(お耳に合いましたら。、量産型リコ -プラモ女子の人生組み立て記-)は唯一、異彩を放っている。
 

作品の引きの悪さといえば剛力彩芽、武井咲、田中麗奈が真っ先に浮かぶ。少し前までは川口春奈もそうだった。吉川愛も良くないイメージ。増田有華(●●ちゃん)、矢吹奈子(18歳、新妻、不倫します。)も、ご多分に漏れず良くなかった。特に矢吹は前番組(around1/4 アラウンド・クォーター)が良かっただけに引きの悪さが際立つ。逆に良いのは小松菜奈。茅島みずき、見上愛、桜田ひより、山田杏奈も、まあまあ。ハズレがほとんど、といっていいABCのドラマで、続けて当たりを引いた美山加恋(今夜、わたしはカラダで恋をする。、around1/4 アラウンド・クォーター)は奇跡に近い。

around1/4 アラウンド・クォーター
演出(隈本遼平、富田未来、大山晃一郎)が格好良かった。群像劇として、良く出来ていた。キャスティング(工藤遥、佐藤大樹、曽田陵介、林田岬優、福地亜紗美、松岡広大、美山加恋、吉澤要人、里々佳)も良かった。今まで良い印象がなかった安倍乙も良かった。須田亜香里も一応、形になっていた。
8話(富田未来)が良かった。あかり、美和、ユナが良かった。9話(武井彩)が良くなかった。あすみの心変わりの経緯が分からなかった。NGワードがあった。あえてなんだろうけど、要らなかったと思う。最終話(隈本遼平)が良かった。最後、早苗と康祐をもう少し観たかった。

帰ってきたらいっぱいして。
いかにも少女漫画だったけど、意外と良かった。下亜友美は「墜落JKと廃人教師」が良くなかった。高橋雄弥は「青春シンデレラ」がパッとしなかった。読売テレビのドラマにも良い印象はなかったんだけど。澤田育子が良かったのかな。妄想シーンの映像の加工は、やり過ぎていた。

浅川梨奈、兼行凛、めがねが良かった。栗原類はイマイチだった。
朱音と直哉が同棲生活を始める流れに無理がなかった(1話)。朱音が持ち込んだ漫画に対する編集長の指摘が的を射ていた。直哉の過去は少女漫画だった(6話)。ドラマCDというのが良かった(7話)。ビーチ・フラッグスの賭けの対象が「告白」なのが良かった(8話)。「福永さん」だと品がない。

パリピ孔明
途中までは良かったけど、最後に失速した。先にアニメを観ていたんだけど、アニメと同じ展開のところは良かった。漫画は読んでいないんだけど、後半のイマイチだったところは、フジテレビ(ミステリと言う勿れ)にありがちなパターンで、ドラマのオリジナルストーリーだったのかな。

森山未來、八木莉可子が良かった。上白石萌歌も悪くはなかった。宮世琉弥のラップが良かった。向井理が悪くなかった。いつもは演技の粗が目につくんだけど、今回は現実離れした設定が合っていたのかも。徳井健太(平成ノブシコブシ)はイメージが良くない。
唐澤は良かったけど、前園がイマイチだった。英子(上白石)のパフォーマンスは、ミライテラス(5話)と、みなとヶ丘公園(6話)は良かったけど、肝心のサマーソニアのステージ(最終話)がイマイチだった。ミアのミュージックバトラーでのパフォーマンス(7話)もイマイチだった。口パクに見えた。口パクでは迫力に欠ける。現場で実際に歌って、それを本編に活かすことは出来なかったのかな。

6話(池田千尋)が良かった。英子が「DREAMER」を歌うシーンが良かった。回想シーンも良かった。新生AZALEAの曲を聞いたファンの声を入れるタイミングは早過ぎた。7話(渡部篤史)がイマイチだった。高井戸の、階段での説明セリフがチープだった。メガネ女子と先生がタイムカプセルを埋めるのは違うと思う(8話)。カセットテープの出処の説明もなかった。最終話(渋江修平)が良くなかった。前園の妨害工作がチープだった。勧善懲悪が過ぎた。ゲスト出演のミュージシャンの演技も素人だった。

KABE太人「心かくすマスクかぶる内は、ただのお飾り。口パクばっかのトゥーフェイス。うまく踊れてる」(6話)。Adoと平手友梨奈をテレビで観てモヤモヤする理由は、それかも。アナウンサーと、Adoのイラストが映った画面越しのインタビュー、ドラマの番宣で情報番組に出た平手のぶっきらぼうな態度は何回観てもソワソワする。

結婚予定日
可もなく不可もなく、だった。松田元太は、まあまあだった。大原櫻子はフレッシュさがなくなってしまった。
5話(大内隆弘)の演出(出演者がカメラに語りかける)が少し良かった。

こういうのがいい
もっさりしていた。三木康一郎には良い印象がない。「来世ではちゃんとします」のスピンオフのようだったけど、鼻につく感じはなかった。「来世ではちゃんとします」の鼻につく感じの元凶はペヤンヌマキだったのかな。田中美麗が良かった。

友香のおじさん臭い口調が、そういう設定ではあったんだけど、ワードセンスの古さもあって、それがスタッフのセンスのなさに見えた。

3話(三木康一郎)にNGワードがあった。

シガテラ
1話は良かったけど、2話以降は、もっさりしていた。後半、少し持ち直した。

関水渚の演技は、まあまあだった。「コンフィデンスマンJP」と比べると良くなっていた。吉原怜那が良かった。酒井健太(アルコ&ピース)が悪くなかった。
南雲ゆみが荻野優介を好きになった理由が分からなかったので、感情移入できなかった。森の狼は品がなかった。
荻野の体は、なで肩ではあったけど、貧相ではなかった(1話)。2話(政池洋佑)が良くなかった。NGワードがあった。演出(林雅貴)も、やり過ぎていた。

湯遊ワンダーランド
軽くスベっていた。少しもっさりしていた。ともさかりえは悪くなかったけど、主演としては弱い。樋口日奈が良かった。パイパンの件は良かった。

18歳、新妻、不倫します。
ペラペラのアイドルドラマだった。もっさりしていた。阿相クミコ、湯浅弘章には良い印象がない。「around1/4 アラウンド・クォーター」の後番組だったけど、雲泥の差だった。これこそABCのドラマ、という感じではある。

矢吹奈子の演技は、まあまあだった。

女子高生、僧になる。
良くなかった。もっさりしていた。勧善懲悪が過ぎた。脚本は森ハヤシ。思い入れのない雇われ仕事だったのかもしれないけど、それにしても良くなかった。企画(MBS企画)の問題かも。
柊の、若い女性の前では緊張してうまく話せなくなる様子がステレオタイプだった(1話)。倉本が時代劇の悪代官だった(5話)。カズマがスベっていた(最終話)。

生理のおじさんとその娘。
良くなかった。相変わらず吉田恵里香は大きく振りかぶり過ぎていた。演出(橋本万葉)も稚拙だった。麻生久美子の語りも過剰だった。上坂樹里は良かった。
嵐のリリックはセンスがなかった。橘の緊急謝罪動画企画は、ない。後半、謝罪動画に影武者の娘を登場させようとするのも安直過ぎた。図書室(少し離れたところに男子生徒も居た)で机を囲んでいる友人の女子生徒にナプキンセットを取り出す花は百歩譲って、公園で周りに男性ラッパーたちがいる前で、柚子葉に生理だ、ナプキンだ、と言う嵐は無神経でしかなかった。昭和感MAXの月坂の家族も、やり過ぎていた。そもそも、そういう家に花を招待する月坂さん、は脚本的にあざとい。最後の幸男のゲリラ生謝罪は、まあまあだった。
「虎に翼」の脚本を吉田が担当するらしい。荷が重いんじゃないかな。「半分、青い。」の劣化版(あざとい作品)になりそう。

●●ちゃん(まるまるちゃん)
良くなかった。脚本(今井彩咲子、福谷圭祐、女里山桃花)はペラペラ、演出(多次見隼斗、塚本連平)はグダグダだった。増田有華が温かった。もう遅いくらいだけど、あと一歩踏み出せるか、が元AKBで終わってしまうかどうかの瀬戸際だと思う。秋山ゆずき、大久保桜子は、まあまあだった。
足立が軽薄だった(5話)。佐々木の発音がカタカナ英語だった(一応、フリにはなっていたんだけど)。6話(女里山桃花、多次見隼斗)が良くなかった。説明セリフが多かった。勧善懲悪が過ぎた。グダグダだった。


なれの果ての僕ら
良くなかった。倉地雄大、清家優輝には良い印象がない。城定秀夫は「ビリーバーズ」が良かったけど、作品に波があるイメージ。モラルはもう少し出来る人だと思っっていたんだけど。人間の悪意を描いた、といえば聞こえはいいけど、人物描写はペラペラ、暴力表現は悪趣味だった。