北海道縄文探訪
先日、札幌市内のとある展示施設へ足を運びました。
今から約6,000千年前の北海道内出土の土製品です。
中央には幼児の左足の足型を付け、周囲には縄文を付けて素焼きにしたものです。
上部には5本の小さな指の跡がはっきりと見えています。
「足型付土製品」は縄文時代早期から晩期にかけて東北から北海道で出土しており、いずれも乳幼児のものだという。
いったいなんの為に作られたものなのだろうか。
一説によるとこれは亡くなった子供の形見であるというが、そうだとすればこれを遺品として作り、亡くなった子供の存在をいつも近くで感じていたいということなのだろうか。
親の子供に対する深い愛情が伝わってきます。
また、母など親の死に際して子供の形見として副葬した可能性も考えられるということです。
親子や家族の絆、そして愛情は縄文時代も今も変わらないということを実感できる素晴らしい出土品です。
見ていてココロが温まりました。