恋はあこがれ、愛はあきらめ・・・
長所にあこがれるのが恋、短所をもあきらめられるのが愛。
人生は物々交換、何かを得るためには何かを失わなければならない・・・。本当だろうか。

フーテンの寅さんが酒に酔って荒れている。

例のごとくマドンナとの叶わぬ恋に破れたからだ。それを見ていた隣の零細工場のタコ社長が無責任な慰めを言う。

「寅さん・・・、寅さんの気持ちはよくわかるよ」。

これを聞いた寅さんがかみついた。

「おれの気持ちがわかるって!冗談言っちゃいけないよ。じゃっ、なにか、俺がイモ食って、お前のケツから屁が出るか!」

山田洋次の作品にはコミカルの中に主張がある。

イモを食うのは俺、うまいと思うのも俺。誰かにおいしそうですねと言ってもらう必要はない。他人の評価ばかりを気にして、ブランド物を身につける必要なし。生きるのは自分、ブランドはおのれである、とでもいうことか・・・。

「若けりゃ、誰だっていいんでしょ・・・」

女っていうのは、どうしてこうも的確に真理を言い当てるのだろう

・・・そ、そうなんです、実は・・・、ご、ごめんなさい・・・