多分前回ごらんになった方は、「素敵だけどそうは言っても、豪雪地帯」と思われたと思う。
その冬と春をとりあげて、続編が昨日放送されました。
ていうか、同日に「世界ふしぎ発見」でも越後を取り上げて、カールさん出演されていた。昨日は大忙しですね。
雪景色が綺麗だから雪が好きって、逆に地元の人はなかなかいえないよなあと。
そういう地元民のコンプレックスみたいなのを「でも綺麗じゃないですか。僕は好きですよ」ってさらっと拭ってくれるカールさんの言葉がよいですね。地元を愛するってこういうことですね。
確かにヨーロッパの方にとって田舎って、バカンスを過ごす素敵な場所という感覚もあり、日本ほど「ど田舎」っていう卑下したような感じはないのかも。
そしてまた、好きになったらその場所を素敵にしたい。綺麗にしたい。というのも当然の成り行きだと思います。住民のその意見によって、村の景色がより美しくなっていくのですね。ドイツの村が田舎ほど絵に描いたように綺麗なのはそういうことなんだと。
日本はともかく、廃墟やゴミ屋敷や、汚れた場所を「でもあれは誰それの持ち物だから」って見ないふりしがちですが、景観って一番の公共の福祉なんですよね。フランスのニュースとかで、郊外に企業が立てた一本の看板に対して住民が反対運動しているのを見て、美観ってこういうところからだよなーと思った記憶があります。
そういう意味でも、カールさんが新潟の村に起こした意識の変革は凄いです。
細く長くでも、ぜひ古民家リノベーションのこの活動続いていってほしいと思います。新潟を日本のロマンチック街道の一端とするのだ。
そしてあの春の山の豊かさも羨ましかった。長野もアルプスを抱えますが、あの豪雪雪解けのあとの潤沢な山菜って、あれはやはり日本海側にしかないところがあるのよねー。