クヒオ大佐 | ありのす

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混沌とした毎日の日記
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テレビ放映があったので久しぶりに見た。
吉田監督の味が出てるというのか(この人の作品あまり見ないので比べられませんが)、すこぶる変わった雰囲気の作品。

詐欺師の主人公の暗さ、物悲しさ、おかしさがよく出てると思う。
結婚詐欺師なので普通にだまされる女性たちを描くのかなあと思いきや、途中からだまされてる弁当屋の弟(荒井浩文さん。適役)とか、友達とか、警察とか、もろもろ乱入してきててんやわんやになる。
そんなに長くはないのだけど、所々にはさまれる詐欺師の子供時代とか、子供への反応とかを見てると、詐欺師の人生がなんとなく浮かび上がるような仕掛けになってます。

堺さんは最初から最後まで付け鼻を付けての好演なので、まあ正直、は?というところもありますがにひひ
だって鼻、高すぎるもん汗

まず格好から入る詐欺師って、自分自身をだましてるようでちょっとおかしい。
その暇があるのなら、英語も勉強すべき!とは猛烈に思いましたべーっだ!
新井さんはこの作品で知った俳優さんなんだけど、スレた感じとか、キレてる英語とか(本当に喋れそうな感じ。喋れる人かな)、無表情。でも結局最後姉に押し切られてるところとか、なかなかおいしい演技をしてくれます。

銀座のホステスのお姉さんも、すごく声が綺麗で、顔に見覚えはないのですが(この女優さんをほかでお見かけした覚えがあまりないのだけど)印象的でした。チンピラ詐欺師を完全に見切っていて、かっこいいキラキラ

詐欺師の内面まで突っ込んだ、面白い映画だと思います。見た後むなしさと、不思議な爽快感があるのよね。