森田芳光監督 | ありのす

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年末になって訃報がぼちぼちと増えてきましたが、この方の訃報を聞くことになるとは思わなかったDASH!

まだお若いのに残念です。


「武士の家計簿」を、主演の堺雅人さんにひかれて見た時は、この監督が「家族ゲーム」と同じ人だとは思わなかったんですけども汗

「家族ゲーム」は何故か学校で見ました。映画好きの担任が、モラルの授業で見せてくれたものだったと思う。

結構古い映画だったけど、主演が松田優作だったのもあって結構強烈に覚えています。

家庭教師が、生徒の家に行って家族らしくないありかたを体験するような話だった。


例えば、横一列に並んで食事をとる。

向かい合っていないので会話はない。

ひたすらものを口に運ぶ、というようなシーンが有名だったと思います。

感情描写のすくない、結構クールな映画でした。


武士の家計簿は、逆に家族間のお金に関する騒動を、ユーモアたっぷりに描いているものだったので、まさか同じ監督とは思えなかった。

まあ、私はこの方が好きでしたが。

仲間由紀恵さん、中村雅俊さんなど、キャスティングもばっちりだったと思う。それだけにラストのちょっと駆け足の説明調が惜しいんだけど。


家のものを売り払うシーンとか、お弁当のエピソード、面白かった。

あと、一つポイント高かったのが、もとになっているのが金沢の武家の家計簿だということですね。

専門書で分析していたものをもとに、物語を立ち上げているのですが、そのわりに生き生きした話にまとまっていたと思います。

金沢のお城とかの風景もしっかり入れてロケして貰えてよかった。

金沢って2時間ドラマは常連ですけど、案外映画ロケこないんですよね・・・。


1人で見に行きましたが(前売り買いに行ったら、景品であぶらとり紙までもらった)見といてよかったと今思っています。


そうそう、堺さんはこの映画で主演男優賞をとったようですね。訃報とかぶってしまって、受賞の言葉に絶句しているところをテレビで見ました。よかったけど、切ないなあ。