Monster | ありのす

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混沌とした毎日の日記
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GyaoでMonsterのアニメをやってたので何となく見た。

これ、以前4巻くらいまで買ったのだけど(たしか手塚治虫賞とかとってたはず)、あまりに陰惨な話なのでちょっと嫌になって、やめたのでした。

でもまあ、話としては面白いんだよね。


主人公はドイツ在住の日本人医師で、天才的な脳外科の手腕を持っている病院エリート街道まっしぐらだったけど、ある日病院のモラルに疑問を感じ、院長に反発して重傷の孤児の手術をする。

それによって病院ではどんどん地位をおとしていくのだけど、ある日主要派閥の医師たちが突然薬物死して、再び地位を回復することができる。

9年後、連続殺人をきっかけにして、主人公は自らが助けた孤児がモンスターに等しい殺人鬼だったことを知る・・。


主人公は責任を感じ、仕事をすてて殺人鬼を追いかける。という話なのです。

浦澤さんの絵は私はそんなに好きではないのですが、とくに美人でない人を描いたりするときにすごく親しみを感じる絵なので、そういうふうに造形された人物がばたばたと殺されていく筋というのは、やっぱり読んでいて気持ちよくはない。

まあ、それが逆に命の重さを考えさせるようなつくりにはなっていると思います。

ドイツって過去にいろいろあった国なので、それもあって雰囲気もけして明るくはないですね。


殺人鬼には双子の妹がいるのですが、この子が可愛くて賢明で、なかなか好きです。


浦澤作品の中では、私はどっちかっていうとパイナップルアーミーのほうがかなり好きだったかな。いちご爆弾処理犬の話が未だに忘れられないのですが、まったく同じストーリーをワンピースのテレビ版でみつけてしまい、ちょっと愕然としたことがあります。