市場に任せれば良いのだと言う考えの誤り | 53歳 おっさん社長の日記

53歳 おっさん社長の日記

このブログはもう8年ぐらい前から書いております。タイトルも入れ替えて、月に数回書いていきたいと思います。コメントは放置でしたが今後は書くようにしたいと思います。

おはようございます。

名古屋に来ております。今日はこれから岡山に行くのです。

昨日は、面白かったです。大変恐縮ですがただただ面白かったですね。

何が面白かったかと言えば、いくつもの事例が見られたからです。

人生の最高と最低。デモ、それらはそんなに差が無いのです。自分の中の最高と最低は紙一重やねんなと、思いました。

いろいろプライバシーもあるので詳しくは欠けませんが、50過ぎで大成功している人2人と50過ぎでどん底にあえいでいる人1人に会えました。

話を聞きました。僕はちょっと前までどん底でしたが、今は這い上がっている最中ですね。またどん底にいくかもしれませんが、上には上が、下にはしたがあるのです。

この業界の底の底はまだ見えていないのではないかな?と思った次第です。

さて、昨日は面白い記事を見つけました。まずはこれをご覧くださいませ。

再エネ6900万kWの負担は38兆円! 太陽光のFIT認定は一時的に停止を

この記事に因れば、FIT(電気の定額買い取りを義務づけている制度)の申し込みが、6,900万Kwとなっており、主に20年の太陽光の買い取りですが、これだけで総額38兆円となり、1億人で割ると1人当たり38万円の負担となるというわけですね。

20年間の負担なので、1年間およそ2万円。月では2千円までしないのですが、日本国内で電気を使う全ての課程にかかってくるので、いわゆる調整金が現在は数百円なのが、将来は月3千円から5千円になってくると言うことになるわけです。

僕はこれは将来集団訴訟になる可能性があると持っています。下手するとメガソーラの打ち壊しなんて言うことも起きるんじゃ無いの?とまで考えておりますが大げさですか?

問題は頭の良い投資家に我々の資金がどんどん流れていくと言うことにあります。しかもこの投資家は日本人で無くても良いのです。

また、この調整金は100万Kwを越えるような大口需要家は支払わなくて良い法律になっていると言うおまけまでついているので、第3の税金みたいな性質になっているのですね。

仕事柄、メガソーラの話はよく聞きます。そら太陽光ですから建築が絡みます。なので、それらの方には良いんじゃないですかねとは言いますが、それ以上は言いません。

将来悪者になるリスクはあるんですよという話はしますが、まあ今は皆さん商売だから良いんじゃ無いでしょうかね。

それから、こんな話がありました。

オーストラリアでは、干ばつがあると水道代が高くなるんだそうです。なぜかと言えばAussieでは水道は民営化されているので、水の量が減ってくれば高くなるのは当然ですよね。公営では考えられない論理ですが、民間ではそれは貴重な物は高くなって当たり前です。

そのため、干ばつがあると、作物の値段が高くなるのは、取れ高が少なくなるからだけではないようです。今年は干ばつがありそうだ、となると、水道の需要が高くなるだろうと水道料金を上げ、水道代が上がるだろうと想像した農家はその年、種を蒔く量を控える傾向にあり、その結果、生産量がさらに減るんだそうです。

おわかりでしょうか?

これらのFITもオーストラリアも民間に任せれば、市場に任せればと言う考えが基本にあります。

ですが結果困るのは誰かと言えば、庶民なんですよね。我々が電気代の調整金という形で薄く税金を取られて、そのお金がメガソーラの発電に投資した人の懐に入るわけです。さらに、水道会社は売る物が減ると平気で値段を上げるので、利用者がそのリスクの割を食うというわけですね。

これ以外にも大きな被害を受けている例が沢山あります。

主にアメリカの例が多いのですが、電力を自由化して停電が頻発するようになったり、健康保険を民営化したのでどんどん保険料が上がっていったりする訳です。

今の風潮は、民営化=効率化と唱えて拍手喝采する人が多いですが、民営化=営利事業となるわけで、儲けを第一に考える訳です。

日本は昔から公に生きる精神がとても大切にされてきました。武士は少ない報酬で、重い責任を負っていたので尊敬されたわけです。

何がどう間違ってこんな風潮になってきたのかもう一度考え直す必要がありますね。

そのヒントは、保守主義=自由主義では無い、保守主義=重商主義では無いと言うことを考えるといいのかもしれませんね。

では、また。