http://www.sankofoods.com/
三光マーケティングフーズという会社があります。元々は居酒屋の東方見聞録や月の雫などを展開している飲食店です。
東方見聞録は10年ほど前に一世を風靡して、単なる居酒屋なのに行列まで出来ていました。
その勢いで、店舗数を増やして上場までしてしまいました。
現在は、ごく希に行きますが東方見聞録はがらがらみたいですね。もちろん週末は入っていると思いますが、平日はそれ程でもないみたいですね。
その三光が2011年から展開を始めたのは、東京チカラめしというチェーン店です。
ネットではセンセーショナルに取り上げられていて、2chでスレッドが立ちすぎてステルスマーケティングではないか?といわれたほどです。
三光は、どんどん東京チカラめしを増やして、ネットの載っているだけでも120店舗を超える規模にもなっています。
ただ、ネットにも出ているように、東京チカラめしは、店舗数を増やすとともに味が落ちてき感じがします。あれ程美味しいといわれた焼き牛丼ですが、残念ですが今は見る影もありません。同じ焼肉丼であれば、吉野家の方が美味しいという状態になってしまいました。
そして、昨日たまたま入って新しい定食というメニューをいただきました。
http://www.sankofoods.com/shop/chikara/mra.pdf
焼肉唐揚げ定食(650円)というものです。
結果はとても残念な感じでした。唐揚げも焼肉もこの写真とは似つかわしくない状態で提供されています。
そもそも焼き牛丼で展開しはじめたこのお店が完全に劣化松屋みたいなメニュー展開になってしまっています。
それも、松屋を超える味ではなく、ボリュームもあれでは早々にお客さまを失うのは間違えありません。
どうも三光フーズは、原価率にしばられて自由な発想でメニュー展開できなくなっているのでは無いかと思います。
飲食業界の不文律は、提供される食べ物はすべて原価の3倍以上(つまりは原価率30%)というものがあります。
これでないと決して利益が出ないというのが鉄則です。ですが、俺のビストロなどが大行列を造るのはそれを打ち破ったからに他なりません。
たった650円でもお客さまに驚きを提供できるはずですが、あのメニューにはとりあえずこれだけ列べたらお客さまが好きなものもある妥当という妥協しか感じられません。
残念ですが、今のままでは話題性もなく東京チカラめしは消えていく運命のようです。
独立支援制度などを設けている様ですが、これに安易に応募すれば被害者が出そうな感じですね。
東方見聞録もメニュー装置で自動でオーダーできるようになってからおかしな感じになってきたとおもいます。便利なのは便利なのですが、そもそも居酒屋は飲食をリーズナブルに提供すればお終いと言うわけではないとおもいます。僕は少なくともそんな店に自分からは行きたいとは思いません。50円高くても、愛すべきおっちゃん、おばちゃんがいる店に行きたいと思ってしまいます。
居酒屋に日本人が応募しなくなったという事もあるかもしれませんが、その答えが機械化だけではないと思いますけどね。。。
別にこの会社の経営者に知りあいがいるわけでもないし、ましてやウソをついてまで落とそうとも思いませんが、三光マーケティングフーズさんはお客さまの新庄を捉えきれずに迷走を続けているようですね。