「城好きたるもの、お城の記念メダルを作らなければならない。」
と、言われた。
そうなんだろうか?
いや、そうかもしれない。
と言う事でお城の記念メダルを作る事を決意。
が、大抵の有名なお城には片隅に記念メダルの販売機が設置してあるのだが、
実際問題購入している人を見かけた事は無い。
「誰か買う人いるんだろうか・・・?」
と、私も今まで横を通り過ぎる際に少し要らない心配をしていたものである。
それを実際に購入するとなると・・・
かなり勇気と思い切りと一種の諦めの様なものが必要になる(笑)
福山城の記念メダルの販売機は・・・
なんと天守閣の最上階で発見。
これ↓
むむむ。
意外と最上階は狭い上に人がいる確率が高いんですけどー!
しかし、幸いにもこの時は周りに人がいなかった。
チャーンス!!
・・・と、思いきや
メダル代400円の他に日付と名前を刻印する為に30円が必要との事。
財布の中を確認すると・・・なんと10円玉が2枚しか無い。
ショック~。
と、普通だったらこの時点で「もういいや。次作ろう。」と思うものなのだが
「絶対に福山城で記念メダルを作って帰って来る!」と決意して家を出たものだから
簡単には諦められない。
と言う訳で、一階の受付まで戻って係の方に両替していただいた。
きっと「この人、もしかして記念メダル作る気じゃ・・・?」と思われたに違いない。
そして再び階段を駆け上がり最上階へ。
一気に駆け上がると意外と辛い。疲れた・・・。
と、その間に最上階には他のお客さんが。
仕方が無いので外の風景を眺めながらみんながいなくなるのを待つ。
しばらくすると家族連れのお客さん達は最上階から降りて行った。
と、一人どうみてもお城オタクっぽい人が残ったが、もういいや。
作っちゃえ!
と言う事でメダル販売機に400円を投入。
メダルを取り出し、お隣の日付と名前の刻印機へセット。
そして30円を投入し、名前を入力してスタート!
「ガチャンガチャンガチャンガチャン!!!!!」
と、かなり大きな音を静かな城内に響き渡らせているではないか。
ひゃー、恥ずかしいー!!
誰か登ってこないかヒヤヒヤしちゃうよ。
と、刻印が終わりメダルを取り出した所でお客さんが数人最上階へ登って来た。
あ、危ない・・・。
ギリギリセーフ(笑)
(いや、あの音は聞こえていたに違いない。)
何と言うか・・・普段味わう事が出来ないスリルを味わった(笑)
その苦心の作がこれ。
表はお城の絵が乗っているのだが、裏面は歴代城主である水野家と阿部家の家紋が。
その周りに名前と日付が刻印されている。
なんとなく・・・嬉しい。
やり遂げた充実感と達成感があるからだろうか??
いやいや、福山城のいい思い出ができたかも♪
後日、会社でこのメダルを同僚(男性)に見せた所、
『ある意味何かが終わったね。』と言われた。
でも、いいのだ(笑)