列車に乗ってみた。 〜福岡県・田川ー香春ー小倉〜 | 旅するカメラ

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初めに断っておくのだが、私はいわゆる「鉄道マニア」と呼ばれる人ではない。
列車に乗って旅するのが好きなごくごく普通の一般人である。

だが、普段あまり乗らない列車。
たまに乗るなら記念に写真ぐらい残しておきたい。
そう思ってカメラを構える姿は・・・たぶん傍から見たら普通に鉄道マニアに違いない(笑)


列車の旅はまず時刻を調べる所から始まる。

「ここに10時に到着するには・・・この駅を8時に出発するこの電車に乗ってここで乗り換えて・・・」
そんなダイヤを調べるのが面倒だが楽しかったりするのだ。
今はネットで時刻表は勿論乗り継ぎもすぐに調べられるので便利なのだが、本当なら冊子の時刻表で調べると楽しさ倍増なんだろう。



で、休日に無駄に早起きして列車に乗り込む。
JR九州の非電化路線を走る「キハ47系」のクリーム色にブルーのラインが入ったごくごく見かける普通の車両である。
色合いだけで見ると0系新幹線っぽい。
なんとなくイメージとしてはJR九州と言えばこの車両のイメージが・・・。
これは私が田舎に住んでいるからだろう。



昔はこの列車、冷房が付いてなくて扇風機が回ってたような。。。
今はちゃんとクーラーが付いて涼しい風が出て快適なのだが、天井にはまだ扇風機が残っていた。



とりあえず今日は筑豊方面を通って小倉へ向かうのだ。
途中乗り換えて新しい車両となった福北ゆたか線へ。




むむむ?
車内もちょっと洒落た感じじゃない??
いつのまにこんな事になってんの?
昔はもっとボロい車両が走ってたのに。。。



車窓からの景色からかなり高い所を走っているのが分かる。



外から見ると崖の縁に張り付いて走っている様な路線なのである。
なのにオシャレな車内(しつこい。)。
このギャップが面白いわ。
田んぼと山の中を走らせておくが勿体ないぞ。





と、要らないお世話を考えながら乗っていたら乗り換えの駅である「新飯塚駅」へ到着。
ここでJR後藤寺線に乗り換えて田川後藤寺駅へと向かう。
車両は・・・これまたクリーム色にブルーのラインが入ったJR九州田舎路線の車両である。
ただ、ちょっとキハ47系よりもパワーアップしたキハ147系である。



だが・・・見た目はキハ47系と何処が違うのか分からん(笑)


車内はワンマンカーとなっており整理券(乗車駅証明)発行機が乗車口に設置してあった。





車窓から見えるのはセメント工場。
そうか、飯塚は今総裁選で世間を賑わしている麻生太郎の本拠地。
麻生セメントの町なんだな。
とか思いながら乗っているとすぐに5つ駅が過ぎて田川後藤寺駅へ到着。
3分で連絡しているJR日田彦山線へ乗り継ぐ為に乗って来た列車の写真も撮れずに日田彦山線のホームを目指す。

日田彦山線のホームに停車していた小倉行きの列車はまたもやキハ147系のクリーム色にブルーのライン。
「これしか走ってないんかい?」と思っていたら・・・
隣りのホームには反対の日田行きの黄色いワンマンカーの列車が停車していた。
ああ、なんとなく向こう側の列車に惹かれる・・・。




が、ちゃんと小倉行きの列車に乗り込み1駅で第一の目的地である『田川伊田駅』へ到着。
ここでの話はまた後日。

「1時間くらいあればいいやろ。」と思っていたら意外にも長居してしまい乗ろうと思っていた電車を1本逃してしまった。
「まあどこかでお茶でもしながら時間を潰そうかな。」と軽く考えていたのだが、田川伊田駅周辺に店が見当たらない。と言うかKIOSKすら閉まってる。見かけるのは携帯のショップばかり。ドコモもソフトバンクも今は用事はないのである。仕方なく少し付近を歩いてみたら一件のたこ焼き屋さんを発見。中をのぞくと男の人が一人ビールを飲みながらつまみを食べていた。たこ焼き屋さんと言うよりも小料理屋なのか??とりあえず店に入り、たこ焼きを頼んでつまみながら電車の時間を待つ。意外と店の人とあとから入って来た馴染みの客との会話が面白かったので楽しむ事ができた。まあ、これはこれで良い思い出と言う事で。


そんな訳で電車の時間が来て乗り込む。
同じ日田彦山線の小倉行きである。
と言う訳で・・・また同じキハ147系のクリーム色にブルーのラインの列車。
やっぱり路線を変えないと列車も変わらないなー。
もう一本向こうのホームには「平成筑豊鉄道」が接しており、そちらの列車の塗装はちょっとレトロで可愛かった。
よし、次は平成筑豊鉄道に乗って行橋へ向かってみるか。





そして2駅目の「香春」で下車。
ぼーっとしていて乗って来た電車の写真をまたもや撮り忘れ、ホームを出たあと慌てて列車の写真を撮る私。
やっぱり鉄道マニアにはなれそうにないな(笑)





ここも喫茶店等が見つからずに苦労した・・・。
TVの旅番組でよく「普通列車のぶらり旅」とかをやっているが絶対嘘。
「ちょっとここで降りてみようか?」なんて思いつきで降り立ってみても
そんなに歩いてまわれる駅周辺に店なんかないぞ。
やっぱり事前のリサーチが必要なんだ。

まあ、普通の住宅地が並ぶ区域がほとんどだからね。
観光地でない限り一休みする茶店などを求める方が無理があるのか。


とかいいながら香春町で2時間半すごした私。
再び香春駅へ戻って来たときはくったくたのヘナヘナ状態だった。
再びやって来た小倉行きの日田彦山線(もちろんクリーム色の車体にブルーのラインの列車♪)に至っては
写真を撮る事すら思いつかなかったよ。
完全に鉄道マニア検定でアウトだな。


しかもここから先がのんびりとした眺めが見える日田彦山線の小倉行きのお勧め車窓風景なのにも関わらず記憶が飛びがちにzzz



うとうとしながら入ったトンネルを抜けるともう北九州市だった。
思っていたよりもずっと近い気がした。

『志井公園駅』で下車し、目の前の北九州市モノレールに乗り換え。
おお。久しぶりにキハではない車両に気分も盛り上がる。
あんまり乗る事が無いのでモノレールも楽しいな♪



旦過駅で下車。
旦過市場でフラフラしたり、路地の写真を撮ったりして過ごす。
その後時間つぶしで立ち寄ったリバーウォーク北九州にてうっかりワンピースを購入。
しまった。何故こんな所で洋服なんて買ってるんだろう私。。
旅の開放感って恐ろしい(笑)



で、本日のメインイベント!
この為にわざわざ日田行きの黄色い列車の誘惑にも負けず小倉までやって来たのだよ。

そう。
0系新幹線!

この前はお見送りだけだったので今回はぜひとも乗車してみたかったのだ。


少し早めに小倉駅に到着した為に、お目当ての0系新幹線「こだま」がやって来る前に「のぞみ」と「レールスターひかり」が博多に向けて出発して行った。それをわざわざ見逃してまで待つ私。

構内アナウンスが流れると共に、私と同じ様に0系新幹線を待ち続けた人々がぞくぞくと1両目の車両付近に向かって集まってきた。おお。すごいぞ。
中には女の人もちらほら・・・。
みんな手にはカメラや携帯を握りしめている。
私もその中に便乗してカメラを構える。
でも、どうしても一眼レフなので目立つな、私のカメラ・・・。
あの団体の中でも一番私が鉄道マニアに見えたに違いない。


そしてホームに0系新幹線が入って来た!





停車時間が短いのでパシャパシャと撮ってすぐに車両に乗り込む。
うーん、鉄道マニアのみなさんは大変だ。
なかなかスピードを要される仕事だよ。

と、新幹線の車内。
どこかレトロ。
よく乗る「700系のぞみ」と比べると窓が大きい。



車内からは「0系新幹線♪0系新幹線♪」という小さな男の子の声が一層0系新幹線に乗っている気分を高めてくれる。
そんな中0系新幹線は博多駅へ20分程で到着。あっという間だった。
もう少し乗っていたかったなー。
そのまま博多南駅まで行ってもよかったのだが・・・家に帰れなくなるので止めてみた。

ホームに出るとそこは0系新幹線の写真撮影会場と化していた。
もうこれだけみんなが写真撮っていたら恥ずかしいも何も無いや。
どさくさにまぎれて沢山写真を撮ってみたよ。
ああ、立派に鉄の一員に組み込まれた私・・・。









数分間停車した後、0系新幹線は博多南駅へと向かって出発していった。




意外と楽しい列車の旅。
今度またやってみようっと。

でも・・・私は列車マニアではありませんので。(念の為)