前々から行ってみたい雑貨・・・ではなく『古道具』のお店があった。
うきは市にある『四月の魚』である。
前に一度探してみた事があったのだが、その時は何処にお店があるのか分からなかった。
今回は事前にちゃんと場所を調べておいて、尚かつ念の為ちゃんと携帯電話に地図を送っておいた。
完璧である。
どうやら以前歩き回った所にあったらしいのだが、そのときは気付かずにスルーしていたらしい。
今回も危うく通り過ぎそうになったが、よくよく見てみると窓に雑貨らしき影が見える。
大きな看板が出ている訳でもなく、一見普通の民家の様な作り。
こりゃ分からんはずだ・・・。
ドキドキしながら扉を開ける・・・が、開かない?
鍵が閉まっているのか??
でも人影も見えるし灯りも点いている。
もしや「インターホン」を押す仕組みなのか???
もう一度強くドアを引いてみると・・・開いた(笑)
奥から奇麗な女の人が「ドア、固かったでしょう?」と話しかけてくれた。
このお店の奥様だろうか? センスの良いオシャレな方だった。
玄関で靴を脱いで店の中へ。
一歩足を踏み入れるとそこには非日常的空間が広がっていた。
白い壁に明るく大きな窓。
ブルーグレーに塗られた窓枠がレトロ感を醸し出している。
そんな店内に並ぶ雑貨達。
錆びたアルミ製のレンゲ、竹のもの指し、ミニカー・・・。
どれもピカピカの新しい商品ではないのだが惹き付けられる。
古いものなのに、どれも大切に扱われているのがよく分かるからか??
また、古道具に紛れて「平岡あゆみさん」作のちっちゃなコースターがここには置いてある。
実はそれを第一の目的としてここまでやって来たのであった。
5センチ角程のコースターは普通のコップではコップがはみ出してしまう程の小ささ。
手触り、風合い、色合いがどれも心地よい。
色違いで一回り大きなサイズのコースターも一緒に買う事にした。
それと・・・どうしても引きつけられてしまう「アルミ製のスプーン」も一緒に購入。
ちっちゃなコースターとアルミ製のくすんだスプーン。
どちらも実際に使うには「???」と疑問だが、こういうモノを持っているだけでモノを丁寧に扱うようになるような気がする。
(あくまで「気がする」だけだが。)
モノと丁寧につき合って行く上での「お守り」の様な存在なのかもしれない。
と、会計を済ませた所で思い切ってオーナーさんに
「お店の中の写真を撮ってもいいでしょうか?」と、声を掛けてみた。
マナーである。
「たねの隣り」でやらかしてしまっただけに、ここでは慎重にならざるを得ない。
するとあっさり「いいですよ。」とのお許しが!
嬉しい♪
正式にお許しが出たからには写真を沢山撮る。撮る。撮る。
「これって何だろう?」と思われるものも沢山並んでいて、
無造作に置いてあるものも(実際は無造作では無いのだが。)全てが可愛い。
お店全体に魔法がかかっているとしか考えられない。
「モノとの付き合い方」を考えさせられるそんなお店である。