フィルム一眼レフカメラ | 旅するカメラ

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一眼レフを手にしてはや一年ちょっと。
なんだかんだと使っているが実は独学なので詳しくは分からない。
しかも最近のデジタルカメラは性能がいいので、知識が無くてもそれなりに写真が撮れてしまうのが
問題と言えば問題の様な気がする。

例えば測光。

大抵のデジタル一眼レフカメラはカメラ自体に測光機能が備わっていてしかも性能がいい。
『露出もシャッタースピードもカメラにおまかせ♪』なニコンでいう「Pモード」で撮っている限り
よっぽどの事が無い限りきちんと撮れてしまう。(露出補正は自分でしないといけないけど)
お手軽だし間違いが無いのでついつい多様してしまう。
だからと言ってしまえばそれまでなのだがなかなか上達しない。

最近会社でカメラ学校を卒業した人がいる事を知り話を聞く機会が増えたせいもあり
露出もシャッタースピードも自分で考えて撮る「Mモード」(マニュアルモード)が気になって来た。
更に、デジタルカメラではなくフィルムカメラ、それもモノクロ写真に興味が出た。

一つだけおもちゃカメラである中国製の「HOLGA」を持っているのだが(35mmフィルム)
デジタルに慣れてしまった今、フィルムを現像に出すまでの時間がもどかしい。
一本使い切らなければ現像に出せないし、それをPCに取り込むにはまた新たな機材が必要になる。
だからついつい使う回数が減り、やっぱりデジタル一眼であるNikon D80を多用してしまう。
HOLGAはそれなりに味があって面白い写真が撮れるのだが、ピントを自分で合わせる事が難しい。
どちらかと言うと、「偶然撮れた写真」を楽しむ感覚に近い。
フィルムの持つ味わいに憧れて購入したのだが構図やピントを狙って撮る事が出来ないのがちょっと寂しい。
やっぱりフィルム一眼レフカメラが欲しくなる。

そこで以前から気になっていたNikonのフィルム一眼レフカメラ「FM10」。
露出もシャッタースピードもはたまたピントさえも全て自分で考えて合わせなければならない。
しかもフィルム。失敗すればそれだけお金がかかる。気を抜けない。
でももしかしたらその緊張感が写真の腕を上げるのかもしれない。(違うか。)
価格もボディーだけなら3万7千円。ちょっとしたコンデジと同じくらいではないか。
レンズキットを付けても5万円である。

まあ、確かに買った後のフィルム代や現像代と言ったランニングコストを考えると
デジタル一眼レフよりも高く付いてしまう事になりそうだが・・・。

デジタルで撮った写真をPhotoshopなどで加工してモノクロ写真にすればいいではないかとも
思うのだが、なんとなく「モノクロは最初からモノクロとして撮りたい。」と言う訳の分からない
素人っぽいこだわりがある。

要するに、新しいオモチャを欲しがっているだけなのだろう。




と、思いつつNikonのホームページを覗いてみるとなんとD700なるものが発売されている。
こちらは到底手の出る代物ではないのでまったく検討の範疇に入っていないがやっぱり目を引く。
そして新しいレンズ(PC-E Nikkorシリーズ)も発売されるとか。
PC-E Micro NIKKOR 45mm F2.8D EDは「アオリ機能」も搭載されていると書いてある。
「アオリ」と言えば本城直季さん。
あのミニュチュアの様な街の写真がこのレンズを使えば大判カメラでなくても撮れるということなのか!
・・・と思ったら【D3、D300、D700以外のカメラでは使える機能の制限がある】と小さく書かれていた。
うーん、やはり高いカメラじゃないと撮れないのか。
しかもレンズ自体も30万円と驚きのプライス。
いいなー、きっとお金持ちのカメラ愛好家のおじちゃん達が買ったりするんだろうな。うらやましい。

この辺りになると実際に買うと言うのは現実味を帯びていないので大丈夫なのだが
問題はフィルム一眼レフカメラである。
MacBookProを買ったばかりなのでこれ以上の出費は抑えておかなければ梅雨が明けた時に
ガソリン代が値上がりしている今、本当に何処にも旅に出る事ができなくなってしまう。
勢いだけで買うのはよそう。そうしよう。

と、いつもちょっとは考えるんだけど。
負けそう。 ・・・物欲に。