今日は富士山で転倒事故も起きたそうです。
閉山期だけでなく、登山シーズン中でも多く起こる事故です。
特に下山時が多いです。
今回事故が起きた富士宮口の九合五勺付近の登山道は岩場で段差が大きい場所もあります。
今回の事故はどのように起きたかわかりませんが、
私が救助に当たった方の事故を書いておきます。
◆登山道ロープを掴んで降りていたら、腕を持っていかれた
↑このロープは登山道の場所を示すロープであって、身体を支えるためのロープではなく、低い位置にはってあるため、ロープを掴んで降りようとすると、バランスを崩します。
◆ストックを付いたら前のめりに転んだ
↑段差が大きい場所でストックを前につくと、身体の重心が前になってしまいます。ストックを頼り過ぎて身体が前にいってしまい転んでしまう方もいます。
また、ストックが岩と岩の隙間にハマり、抜けず身体だけ前に先行してしまった方もいます
今回の九合五勺付近に関わらず、下山道での転倒はどこでも起きます。
登りで疲れた身体、さらに集中力も散漫になりがちな下山。
余力を残して下山に臨みましょう。
登っている途中で「もう無理かも」と思ったら、そこまでです。下山を考えてそれ以上登ってはいけません。