カラダの使い方から見たフォーム作り。 | TENNISUMI

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娘が小さい頃はストライダー、小学生になってからは自転車とテニスのネタ、中学生になったらテニスのネタと備忘録。
テニスは目指せ全国大会でしたが、何とか出場が叶ったので、これからは思春期の子供の親としてつらつらと書いています。

テニスのフォアハンドストロークについて書いてみたいと思います。近所のテニスコートは近所のお年寄りで溢れているのですが、それはそれは楽しそうに試合をしているので、見ていても微笑ましくなりますから、テクニック云々を考えずについついゲームを見学してしまいます。

超ベテラン初級者テニスは見ていて勉強になることが沢山あるのですが、よくあのフォームからあんなコースに打つことが出来るなと感心することがあります。

そんな方々のフォームの共通点は左手(ラケットを持っていない側の手)をまったく使っていないということに気づくはずです。左手をだらんと下げたまま、右手だけでボールを打っていますが、実はこれがボールを上手にコントロール出来ない原因でもあります。

https://youtu.be/Cs33iGLHN1o

こんな感じで左手がフワフワしていると、上体の向きが定まらないのでボールの行方が不安定となります。左手は常に胸の前にキープをして、上体の回転を抑えることが出来ると、ラケットヘッドがよく走り、コントロールをしやすくなります。

https://youtu.be/Qxv0In4j_N8

じゃあ簡単に左手は常に胸の前にあるように意識さえすれば、出来るようになるかというとNO!となります。

右手をどのように使うかによって、左手の使い方も変わってくるからです。右手は今まで通りのスウィングのままで、左手の使い方だけを変えるのは至難の業となりますから、選手に対して左手を下げるな!とだけ指示をしても効果はゼロとなります。

左手を上手く使えていない選手の特徴としては、肘を深く曲げてボールを捉えるタイプの選手となります。右肘を締めた瞬間に左肘も締まってしまうために、ダブルベンドタイプの選手は左手を上手に使えない傾向が見受けられます。

もっともインハイやインカレレベルであれば、左手ぶらぶらスウィングでも上位に入ることは可能ですが、グランドスラムを見ていて、左手ぶらぶらスウィングをしている選手は皆無でしょう。

テニス雑誌を見てもスウィングの解説をしていますが、パワーポジションからどの様な構え方をして、そからインパクト、フォロースルーまでの解説をしているものはまずありません。

ゴルフの場合はグリップと構え方を見ただけで、ゴルフの腕前が分かってしまいますが、テニスも同様だと感じます。テイクバックからインパクトの写真だけではわからないことがたくさんありますが、普通のスクールでそこまで細かく指摘してくれることはないでしょう。なぜなら団体レッスンである以上は、個別のフォームにまで踏み込んで指導をするのは無理だからです。

ボールをもっと前で捉えて、とか、ラケットの真ん中に当てて、とアドバイスをすることはありますが、結果を変えるように指導をしているだけで、結果に向かうまでのプロセスを指導しなければ無意味なものになります。思い通りにカラダを動かす為には、どの様な言葉や表現方法を使えばいいのかは、選手ひとりひとりによって異なるので難しいですが、、、