自転車勘違いネタは日本の問題 | TENNISUMI

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娘が小さい頃はストライダー、小学生になってからは自転車とテニスのネタ、中学生になったらテニスのネタと備忘録。
テニスは目指せ全国大会でしたが、何とか出場が叶ったので、これからは思春期の子供の親としてつらつらと書いています。

むすめがロードバイクに乗り始めたのは若干4歳の時でした。普通の子供なら補助輪の付いた自転車で近所の公園をガラガラと走っている年頃でしょうか。

その当時は沢山の荷物を持って光が丘公園へ出かけることも多く、クルマを放棄した我が家にとって自転車が唯一の移動手段でありました。特に光が丘公園は駅から公園の中心部まで歩いても15分以上かかります。小さな子供と一緒だと20分以上かかることもあり、それであれば自宅から自転車を使った方がはるかに早く着くことができますから、親子で光が丘公園まで自転車通勤?をしていたのですが、それまでの12インチの自転車ではいくらペダルを回してもスピードが出ません。時速15キロがせいぜいです。そして、タイヤが小さいとちょっとした段差や砂利が走行の大きな障害となり立ち塞がります。大人用の自転車であれば何のことない轍であっても、子供にとっては一苦労。ペダルを回せる脚力とバランスは備えていたので、身長105センチながらメーカー推奨身長125センチから145センチの20インチロードバイクを買い与えてみました。


今でこそ未就学児が20インチロードバイクに乗るのは珍しくないですが(レース会場に限ったことです)、街ですれ違う人からは驚かれました。知り合いのお母さんからは

『将来、競輪選手になるの?』

と真顔で質問されたぐらいです。

多くの日本人はスポーツ自転車=競輪競技という認識をお持ちのようですが、それって、、、


オランダ人 A
『俺、今度日本の大学に入学することにしたよ!』

オランダ人 B
『えっ、じゃあ毎日着物を着て、チョンマゲを結うの?』

と同じぐらいにひどい勘違いです。


もっとわかりやすく言うならば、、、

『週末はいつも馬に乗ってます♪』

と聞いて

『将来は競馬の騎手になるんですか?』

とか

『現代社会はクルマ文化なのに、まだ馬になんかに乗ってるんですか?』

なんていう返しはしないはずです。

ロードバイクがサラブレッドなら、ママチャリは荷物を運ぶロバといったところでしょうか。笑

自転車=サラブレッド という認識をもっている欧米に対して、自転車=ロバという認識の日本では自ずと基本的な考え方が異なってきます。


なぜここで馬を引き合いにだしたのかと申しますと、馬もロバも自転車も道交法では軽車両となるからです。街中を馬やロバで走る場合歩道を走るのは問題外で、クルマ同様に車道を走ることになります。もちろん赤信号では停止線で止まらなければなりません。

ところが多くの日本人はママチャリは自転車ではなく、歩行補助具だと勘違いしているのか、歩道を走るは、赤信号を無視するわそれはそれは酷い乗り方をするのが常識?となっているようですがが、そもそも自転車はスポーツ競技でもある乗り物であると知っていれば、きっとこんなことは起きないことでしょう。

参考までですが、ロードレースにはこんな暗黙の約束事もあるんだそうです。



話しが逸れましたが、自分の子供をスポーツ用自転車に乗せるということは、自転車に乗るためのルールとマナーを学ばせることにもなります。ある程度意識の高い保護者の方は、お子さんに自転車を買い与える前に自らが自転車ルールの勉強をして、それをお子さんに教えているそうですが、そこまでされているのはごく一部の方に限ります。大多数の方はただ自転車を与えるだけで、あとは子供任せ。悪い意味での放任主義で、そんな家庭に限ってヘルメットはかぶっていないし、小学生になっても二人乗りをしているし、、、
小学生三年生になると学校で自転車の乗り方を学ぶ交通安全教室が開催されますが、親の参加も必須とすべきでしょうね。

世界の先進国では小さい時から自転車教育を徹底していますが、日本だけは教育されないまま好き勝手に自転車を乗り回している結果として、自転車による事故が増え続けているのでしょう。