ママたちの日々レシピ、という本が年末に旭屋出版から出まして、
その撮影をほぼほぼ担当させていただきました。
というのはこれまでもここにも書いてきた通りです。
その撮影というのは、出版の1年以上前から始まりまして、
昨年の夏が撮影のピークでした。
6人のママたちのレシピとライフスタイル。
そして私は料理家ではないのですが、 社会の多様性の一環として、
7人目としてちょっと登場しています。
私は、私のレシピなんて偉そうなもんはなく、
いかに買い物に行かずに、いかに素早く料理するか?を重視しているので、
そして、健康に過ごせて、材料を無駄なく使い切ることが目標なので、
料理を勉強されてきた方とは次元が違うのですが、
まーそういう人も居るってことで、ページをいただいているわけです。
いつでもそうですが、私はカメラマンなので、
私のことは…別に本誌に登場しなくていいわけです。
最後の方にちっさく名前が出ているのが、私は好きなんです。
奥ゆかしいの。
なので、今回も「私のページは要らないと思います」って、ずいぶん粘ったんですが、
私の人生、なんだかんだとあったので、そういう人も載っている方が良いという、
昨今の社会事情を鑑みての最終判断となったわけなんです。
そのレシピブックの出版記念パーティーが、2/4の立春の良き日にありました。
それは100人くらいの方の集まりで、レストランを貸切。
出版社の方、様々な会社の社長の方、
リスタクリナリースクールの関係者の方、
有名なお店のオーナー様などなど、
今回の本の著者である、田中愛子先生の人脈で 熱気のあるパーティーとなりました。
田中愛子先生。(次女撮影)
子どもたちも一緒に行くので、何着るのか? あの時のあの服はまだ着れるのか?
髪の毛はどうするんだ? めちゃくちゃ寒い日らしい… どーする?どーする?で
うちの女子は1週間くらい盛り上がっておりました。
で、当日はカメラも持って行ったのですが、子どもが撮ってくれていました。
今日の写真は全部、うちの子が撮った写真です。
ギタリストさんの演奏もありました。
次女、今、ギターに興味ありありで撮っていました。
田中愛子先生の料理教室出身のアシスタントさんたち。 今回のレシピを書いた人々。
なぜか真下から撮影された私(長女撮影)
なんでこんな、下から撮るねん!しかもピントがマイク...
私もたくさんの方とお名刺の交換をさせていただき、
また、今回の撮影に関して、マイクを持ってお話しもさせていただきましたので、
そのあと、お声かけくださる方もたくさんで、なんだか夢のような時間でした。
そして、この本が、「なかなか順調に売れています」ということを聞きましてジーンときました。
撮影は苦労の連続で…なんてことはなく、いつも楽しくしましたし、
強いて言えば、真夏の須磨海岸で屋外撮影をしたのは大変だったかな。
あれはちょっと意識が飛ぶような体験でした。
けど、写真を撮るのが好きなので、撮る分にどこまで撮ってしまいます。
膨大な量を撮りました。
そして、それが編集、デザインの方の手を経て 形になるというのは、
特別な意味があり、 ずっと残って、一人で歩いていいくということに対する、
責任と恐れがあります。
さらに、それがお金を出して買っていただけている。
本を作っていた人の手を離れて歩いて行くんだな〜という、
感慨と共に不思議な気持ちでもあります。
このチームに入れていただけたことは大変ありがたく、
「ママたちの日々レシピ」ですから、
私もママだったからカメラマンとしてここに立ち会えたわけで、
ママにしてくれた子どもたちにも感謝です。
「ママ」というくくり方に抵抗を感じる人、 一言もの申したい人は男女問わずにいるとは思います。
その気持ちもわかる気はします。
「子どもがいるんで!」って言い訳で図々しく振舞われたり、
何かができないことの言い訳の切り札にされたらカチンとくる場合もあるでしょう。
しかしまー、誰しもが誰かの子どもであったことには間違いないわけで、
どんなに今えらいおじさんになっていても、おばさんになっていても 絶対にその人にはママがいるわけですよね。
誰かが(実の親ではない場合もあるでしょうが)
生まれてきたら、1歳くらいまではミルクや柔らかいご飯を作って
3歳くらいまではトイレのお世話もして、
少なくとも小学生くらいまではご飯のお世話もして、 お弁当作ってもらったり
家によってそれぞれでしょうが、洗濯したり、宿題をみたり
最初の数年は誰かが時間と愛情をたっぷり注いでいるんですよね。
で、今「ママ」になった人は選択肢も情報も増えて ストレスや不安を感じたり、
仕事と育児、家庭のこと 一般的に言われるよき母としてあるべき姿、規制概念などなど。
現代社会だからこそ生まれる悩みってのが、 それはそのいつの時代でもあると思うんです。
簡単にインターネットで共有しているようで、 強要されていたり、刷り込まれていたり、
勝手に自分で背負い過ぎてしまう部分もあると思うんですが
ま、そんな息苦しいかもしれない中にも、子育てしている人に、優しい社会であってほしいな〜と思います。
今回のパーティーは、そういう優しい眼差し、やわらかく見守るオトナの目線が 多く感じられる、
そんな空気でした。
そういうのも、主催の田中愛子先生のお人柄と、
理念である、食卓のフィロソフィーへの理解だと思います。
女性の仕事っていうのは、女性の起業ってのは 自身の哲学なり、
その人のフィルターを経て出てきたエキスみたいなものが
しっかり味を出せてこそなのだろうな〜と改めて思いました。
ママたちの日々レシピ、専用HP も作りました。