現在のカメラの多くには自動露出(AE=Auto Exposure)機能があります。
自動露出のモードにはシャッタースピード優先モード、絞り優先モード、プログラムモード、マニュアルモード、バルブ(シャッターを押し続ける限り露出が続く)などが選択できます。
シャッタースピード優先モードでは適正露出に合った絞り値が自動で設定され、絞り優先モードでは適正露出になるシャッタースピードが自動的に設定され、プログラムモードではシャッタースピード、絞り値共にカメラに任せるというものです。
通常の撮影では自動露出を使えば良いのですが、環境によっては自動露出で適正露出が得られないことがあり、撮った画を見て何だか暗い・・、明るすぎる・・などと感じることがあります。
カメラ内には露出計があり、被写体にあたって反射した光を測定します。
この露出計によって適正露出を割り出すのです。
反射率18%を適正露出の基準としているのですが、現実にはこの値を大きく超えてしまうケースもあります。
例えば雪景色での白の反射率は60~72%ほど。
この場合露出計は光の量が多いと判断し、実際よりも暗く写そうとし、結果露出アンダーとなってしまうのです。
また、黒の反射率は3%ほどといわれ、黒っぽい色が画面の多くを占める場合には露出計は光の量が足りないとし、露出オーバーに写ってしまいます。
そんな時に露出補正機能を使います。
露出補正は+、-で調整します。
+側にすれば明るくなり、-側にすれば暗くなります。
フィルムを使った撮影の場合は、露出を変化させて同じ被写体を何枚か撮って適正露出を確認するということをしましたが、現在のようなデジタルでは撮った画をライブビューなどで確かめることができるようなり、やり易くなりました。