若旦那です。
去る8月3日に当店の飼い猫のミケちゃんが天寿を全うし天国へ旅立ちました。
ミケちゃんは今から20近く前に生まれました。4きょうだいの内の一匹で、他のきょうだいよりも大人しかった記憶があります。貰われていくまでの仮の名として三毛猫だったのでミケちゃんなんていい加減に付けましたが、貰われていったのは一匹だけで、残った内の二匹が病気や事故で早い内に亡くなり、ミケちゃんだけが車に轢かれることもなく、また病気によって命を落とすこともなく長生きしました。結局、仮の名がそのまま名前になったのです。
若い頃は店のカウンターの上でよく寝ていたので、動いた時に本物だとは思ってなかったお客様を驚かせたり、「看板猫ですね」と言われ猫好きのお客様に可愛がられたりしました。カウンターの上にジャンプすることが出来なくなってからは社長の椅子で寝ることを好み、社長がミケちゃんのために椅子を空けてあげていました。
老いがあまり目立たずいつまでも元気でいてくれるように思っていましたが、数年前から急速に老いの影がミケちゃんに現れてきました。痴呆症なのか食べても食べても餌を欲しがったり、痩せて毛並みが極端に悪くなったり、そしてトイレじゃない所で粗相したりして、しょうがないとは思ってはいてもその始末を毎日毎日することに頭を悩ませていました。
亡くなる数日前に食欲がないことを不審に思い、病院に連れて行き点滴を打ってもらい帰宅しましたが、それからは起き上がって歩くことも、餌を食べたり水を飲んだりすることも出来なくなりました。もはやミケちゃんの余命が長くないことを悟らざるおえなくなってきたのです。ミケちゃんは店で飼っていたため夜は独りきりになるので、朝出社した時にミケちゃんが生きていてホッする反面、この状態がいつまで続くのか不安に感じていました。
そして、8月3日・・・母親と息子、それとパートさんが見守る中、足を突っ張り歯をガチガチ鳴らし苦しそうな様子を見せた後、息を引き取りました。自分は接客中だったので看取ることは出来ませんでしたが、人知れず旅立ったわけではないので後悔はしていません。
ミケちゃんは幸せだったと思います。人間でいえば90歳以上の大往生でしたし、好きなものを好きなだけ食べ、好きな所で好きなだけ寝て、そして長く苦しまずに済んだのですから・・・。
自分はミケちゃんの死の直後も、そしてこのブログを書く前までは何故か泣くことはありませんでした。でも、今はモニターがぼやけてしまって良く見えないのです・・・。
ミケちゃん今までありがとう!君の事は忘れないよ。
どうか安らかに・・・。
↑在りし日のミケちゃん。
顔を斜めに走る黒の模様がトレードマークでした。人によってはそれがブサイクだと言われたり、カワイイと言われたりしました。