入職して1週間


介護士さんの仕事をして約1週間が経つ。

それぞれ分担して行えている。抜けてるところもあったけど…


金曜日の午後

師長から全員が呼ばれた。

「来週から一部屋を担当してもらいます。チームナーシング制なのでそれぞれチームに入ります。」

月曜日に受け持つ部屋を教えてもらいそれぞれがカルテから情報収集を行う。

案の定、学生からの癖で

「○○さんのカルテお借りします」

とめい以外が大きな声ではっきりと宣言した。

その場にいた先輩看護師から

「学生とちゃうんやからそんなん言わんで勝手にとりー笑」

と笑われた。

とっさに

「ありがとうございます」

と返事。

3年で身についたことが抜けない。

患者さん自身は配茶やオムツ交換などの時間で接していたのでなんとなくわかっていた。


一部屋4人〜6人。

最初は4人からスタート。

情報収集も時間がかかった。

医者の字も読めないこともあったので雰囲気で聞きやすそうな人を選んで聞いていた。

師長から

「情報収集できたら帰っていいよ」

と言われた。

全員が情報収集を終え帰る。

帰る前に

「お先に失礼します。月曜日もよろしくお願いします」

と言い帰った。

なかなか癖が抜けない。でも挨拶はしておいて損はないしね。


同期全員で飲み会。

めい以外はみんな知っているのでめいと親睦を深める。

めいからだいたい想像してた質問をいっぱいされる。

「どんな学校卒業したん?」や「軍隊みたいやな」とか笑

3人それぞれが実習で起こったことや学校での理不尽さや合宿でのことを話す。

めいがめちゃくちゃドン引きしていた。

ドン引き以上にドン引き。

めいからは

「そんな先生とかおらんかった。実習は先生がかばってくれて楽しかったしそんな看護師もおらんかった。確かに厳しい人おったけど…」

と話され、つくづくこの学校は全てがおかしかったんだと思った。

これからのことも話したり恋愛系も話した。

ふじ君に婚約者がいたことを初めて知った。

一緒に働くようになってお互いめっちゃ話すようになった。誰よりも話していたと思う。

めいから

「プーは彼氏おるん?」

と聞かれたので隠す必要はなかったのでマザコンと付き合っていることを話す。

ふじ君とツルさんは驚いてた。

終電ギリギリまで飲んでいた。

私は病院の近くに一人暮らしをしていたので自転車でピューンと帰宅。


土曜日にマザコンがきたけど受け持つ患者さんたちの疾患について一緒に勉強。

観察項目や解剖の一部や薬や点滴の内容をメモ。

学生からの癖が抜けないことを話したりマザコンの職場のことを聞いたり久しぶりに会ったような気がして嬉しかった。毎日メールや電話はしてたけど。

マザコンも引っ越しして病院の近くに住んでいた。

私の家からマザコンの家までは少し距離があった。

以前は一駅の距離ですぐ会えてたのが距離ができてすぐには会えない状況でお互い生活変わったんやなと感じた。


一人暮らしって自分の想像と違って最初は色々戸惑うことが多かった。仕事終わって家事ってめちゃくちゃ大変よね…母親のすごさを実感した。



次回

初めての部屋担当


3月末から看護師として働くことになった。

国試はギリギリ合格。


初日は病院の事務の前に集合と言われた。

同じ学校だった子ら私含めて5人と系列外の学校からきた子2人。

まずは事務員さんから出勤カードを渡されピッとかざす。あとロッカーの場所と着替えを数着渡される。

着替えて看護部長の部屋へ案内される。

やたら広いので7人がすんなり入る。

看護部長の話が始まる。

数分経った頃、年配の人が数名やってきた。

自己紹介された。

それそれ配置される病棟の師長と主任だった。

まず同級生の1人が呼ばれる。

産婦人科病棟。

次に私と同級生のふじ君(在学中はあまり関わってなかった)とツルさんと外部からのめいが呼ばれる。

内科病棟。

同級生の1人が呼ばれる。

オペ室。

外部からのランが呼ばれる。

外科病棟。

それぞれ病棟に分けられて責任者に着いていく。


ひっそり同期がいてよかったと思った。1人はキツいかもしれん。


師長の後ろについていき病棟を案内される。

詰所にはいる。

緊張してきた。

朝礼が始まる。

1人ずつ自己紹介をしていく。

覚えられない…

名札ついてるから確認しながら覚えていこー。

学生の時とは違いみんな挨拶返してくれる。

少し嬉しい。

朝礼が終わり師長に呼ばれる。

まずは病棟の流れと物品の位置を知ってもらうために介護士さんと一緒に動いてと言われた。

やたらキツそうなおばさんがきた。

介護士のトップらしい。

「南です。よろしく。」

同級生3人が

「よろしくお願いします‼︎」

と軍隊並みの挨拶をしたらめいが引いていた。

南さんも引いていた。

南さん

「そんな声張らんでも笑」

ふじ君

「実習の癖が抜けなくて笑」

南さん

「すごそうやな笑」

和やかに始まった。

見た目キツそうやけど喋るとおもしろい人だった。


初日では物品の位置の説明とお茶が入ってるコップや吸飲みを回収して消毒洗浄したあと配茶する。

配茶も個人で作り方が変わるので配茶用の版を見ながらお茶を作成する。

例えばトロミの有無。トロミが必要な場合はどれだけの強さかとか記入している表がある。一回で配るお茶の量が決められていたり残量を書かないといけない人がいたり…

お茶だけでも覚えることが多い…

時間も制限があり10時からオムツ交換を始めないといけない。

慣れてきたら配茶しつつオムツをセットし患者さんのベッドの足元に置いておく。

できるかな…

初日以降は

消毒洗浄とお茶作成が2人。

洗浄と作成している間にオムツセットが2人。

2グループに分かれて行った。

2人で行うので時間内には終わった。

オムツ交換が始まる。50人くらいを介護士さん4人と私たち4人で回っている。

看護師はバイタル測定をしていたり検査出しをしていたりしていた。

手が空いた看護師からオムツ交換に入ってくれる。


11時30分に休憩なのでそれまでに終わらせる。

介護士さんは自分の病棟が終われば他の病棟に手伝いにいく。

ICUがあるが私たちはまだ入れない。

ICUに入ってる患者さん以外はオムツ交換して‼︎

とのことでなんの状態もわからないのにオムツ交換をする。

私語もなく黙々とやっていく。

たまに気を遣ってくれたのか南さんが喋ってくれる。私語してないのに理不尽に怒られるという経験を3人はしているので不用意に笑ったりできない。

愛想笑いと軽い返事のみ。

南さんおもろいからめっちゃ笑いたかったけど我慢した。

ギリギリ休憩前にオムツ交換が終わった。

南さんと私たちは後休憩。

先休憩の人に何かしておくことがあるか聞いていく。なにもないらしい。

私たちは配膳と食事介助。

配膳車が届くまで配膳室で待つ。

南さん

「自分ら全然喋らんやん笑緊張してるん?」

「実習の時に私語してないのにうるさいとめっちゃ理不尽に怒られたことがあってそれ以来、必要最低限しか話してなくて…癖ですね笑」

ふじ君とツルさんは深く頷いてる。

めいはドン引きしている。

南さん

「理不尽看護師かー。よくおるな。ここにもおるから気をつけや。今日は来てないけどな笑」

「え…いるんですね…がんばります」

テンション下がるわー。

南さん

「めいは違うとこやったんよな?」

めい

「そうです。実習はめっちゃ楽しかったです(ニコニコ)」

私たち3人は仰天。

ツルさん

「実習楽しい?楽しいとか思ったことない…」

とボソッと呟いてた。

深く頷く私たち2人。

南さん

「気になるんやけど…でももう配膳車きたわ」

会話をやめ配膳車を押して病棟へ。

自力で取れる人から先に渡していく。

看護師がいる病室で食事介助を行う。

丁寧に声をかけて行っていく。

実習気分が抜けない笑

やっと休憩。

先休憩の人は残りの食事介助と配膳車を下膳する、

そのあとは入れ歯の洗浄。

口腔ケアは看護師。


自力での入浴日ならお湯を張る。

介助入浴なら朝イチでお湯を張り、タオルの準備と看護師が飲むであろうお茶の準備。氷入りのお茶。看護師が使う汗を拭くタオルと魚屋さんみたいな防水エプロンとスリッパの準備をしておく。

至れり尽くせり状態。



午後から

オムツ交換。

オムツ交換が終わればゴミの処理。

めっっっちゃ重い。尿や便や陰洗のぬるま湯をたっぷり含んだオムツは想像以上に重い。

持ち上げて台車に乗せて外の大きい倉庫のようなところにほりにいく。

持ち上げようとして腰抜けそうになった。

想像以上に重い。

「この重さなめたあかん」

って言うてしまった。

南さん爆笑。めいも爆笑。残り2人は笑うのを我慢している。

ふとめいは良い学校に入ってたんやなーと感じた。

どこで怒鳴られるか分からない恐怖と戦ったことはないんやな…と感じた。


ゴミ出しも終わりあとは汚れた病院貸し出しの衣類を分けていく。

便付着や尿付着や血液付着とビニール袋に記入し入れた枚数も書いていく。

それも終わるとオムツ交換に使用するタオルがクリーニングから戻ってくるのでそれを濡らしておしぼり状に形を整える。100枚をワンセットにして袋に詰めて保温機にセットする。

さらにクリーニングから戻ってきたパジャマや衣類をサイズ別に分け各病棟のリネン室にサイズ毎に取りやすい角度で並べていく。

夕方前に配茶。

朝配ったお茶を破棄し新しく入れていく。

2回目は洗浄せず。

消毒洗浄は1日1回。

量は記入する必要のある人は記入していく。

各患者さんのオムツ補充。

この数字を間違えて記入してしまうと締め日が大変になるから絶対間違わないで‼︎と強く言われた。

補充してやっと仕事終了。

師長から全員呼び出し。

「全員揃いました」

師長

「そんな固くならんでいいよ笑」

「すみません。」

師長

「これから1週間は今日したことをしてもらいます。あとこれがシフトやから確認しといてね。今は全員金曜まで日勤やけどね」

「はい、ありがとうございます。」

師長

「今日は帰っていいよ」

めい以外の3人

「ありがとうございました‼︎明日もよろしくお願いします‼︎」

また無意識に軍隊並みの挨拶をしてしまった。

看護師たちにも挨拶をする。

めい以外の3人

「本日はありがとうございました。明日もよろしくお願いします」

めいは圧倒されながらも挨拶をしていた。

南さんにも同じ挨拶。

南さん

「しごかれた感出てるわー笑。明日もよろしくね」


みんなに挨拶をしてロッカーへ。

めい

「みんな実習厳しかったん?」

「いうと長いからなー。今度の金曜飲みに行こやー。みんなで。」

めい

「いいよー」

ふじ君もツルさんも行く。


次回

1週間

就職活動〜卒業式


国試も終わり看護研究も終わった。

卒業までは就職活動。

私は奨学金で入学したので系列の病院で働かないといけない。

3年働いて半額免除。5年働いて全額免除。

大阪にある系列病院にした。

実習病院では系列の病院はなかった。

系列病院の場所はだいたい大阪の南の方にあるので実習には行けないのかな…


10人ほどが奨学金だったのでそれぞれが希望する病院に面接に向かった。

面接では口調は穏やかな感じの看護部長と個人面接だった。

実習のせいで穏やか口調でも信用はできないので警戒心マックス。

部長

「何科か希望ある?」

「内科がいいです。」

なにか色々聞かれたと思うが忘れた。でも希望を聞かれたので内科しか浮かばなかったので内科と言うた。

5人ほどが同じ病院で面接をした。

面接後、病院見学。

実習ではないのでメモはしない。


面接と見学が終わり帰宅。


数日後

全員受かったと学校に行くと教師に言われた。

落ちることはほとんどないよな…


就職先も決まり落ち着いた日々。

登校日も週一くらいに減った。

水曜日だけは強制登校日で他は自由とのこと。

水曜日に卒業式の練習。

卒業式まであと数週間。

練習が終われば即終了。

毎回、池ちゃんに頼む。


暇な日は就職先の近くの不動産屋さんに行き物件探し。

自宅から遠いので一人暮らしをすることに。

なかなか決まらない。ピンとくる部屋がないのよ…


マザコンはまだ就活中なのでなかなか会えない。

卒業式に着ていく袴も決まったし美容院も決まった



ついに卒業式

母親が来るということで最後にタクシーで行った。

タクシー代高くて母親びっくり。

学校に到着

母親

「彼氏もおるんやろー」

「あそこのスーツやで」

マザコンは1人だった。

入学式の時は母親もいたのに…

母親とマザコンの対面。

お互い挨拶も終わったところで教室に向かう。

マザコン

「めっちゃ緊張したわ。食事する日また決めよや」

なんと今度、母親と3人で食事することが決まった。父親とは会わない。


卒業式も終わり帰る頃、

母親から

「暴力のこと言いたいんやけど誰に言えばいいん?」

と聞かれた。

「多分あそこの集団に行けばそんな話してると思う」

指差した方向にはたくさんの親が校長とトップ教師を囲んでいた。校長の顔が真っ青だった。

穏やかな空気ではなかったのですぐわかった。

母親も向かっていった。

他の教師が慌てた様子で生徒全員に講堂に集合するよう伝えていた。


保護者と生徒が集まり着席したあと校長から教師による暴力行為の謝罪があった。

合宿の時しか叩かれてはいなかったので校長は知らなかったと思う。合宿の時には毎回いなかったし。

教師全員が前に一列に並び頭を下げていた。

人生最後?の予定の卒業式でなんとも言えない感覚になった。

絶対、反省してないんやろなとは思っていた。

後日、慰謝料的な金額が振り込まれていた。

私はあえて金額は聞かなかった。

その後、教師もどうなったかはわからない…

今でも学校は存在している。



仕事が始まる前に母親とマザコンと3人でランチに行くことになった。

改めて3人で会った時はスーツではなくてラフな格好にしてもらった。

スーツやとかしこまった感じで楽しくなさそうやし母親もラフにしてほしいとの希望だった。

店はマザコンが予約してくれた。

和食屋さんで半個室だった。

やたらおしゃれな内装。

店に入るとマザコンが待っていた。

スーツではないけどビシッと決まっていた。

最初はお互い緊張してたけどお酒も飲んで緊張もほぐれ最後には意気投合してた。

店を出て駅まで行くと母親が

「1人で帰るから大丈夫。あんたらはデートしぃー。」

と言い1人で帰っていった。

デートして夜に帰宅。

帰宅すると母親から

「イケメンやな。また食事いけたらいいな」

と言われた。

楽しいランチ会だったと思う。



白衣の悪魔は一旦終わります。

次回から白衣の悪魔IIとして看護師編を書いていこうと思います。

今まで読んでくれてありがとうございました。

これからもよろしくお願いします。