個性派・多士済々〜ロシアの作曲家達〜 | 松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~

松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~

創造芸術は人間の根源的な表現欲求と知的好奇心の発露の最も崇高な形。音楽家・作曲家を目指す貴方、自分の信じる道(未知)を進んでいきましょう。芸術・音楽・文化と共に人生と社会を豊かにしていきましょう。~頑張れ日本!〜がんばろうニッポン!

今夜から暫くの間、ロシアの作曲家のシンフォニーの系譜を辿っていきます。
(残念ながらこのところのウクライナへのロシアの侵略問題で、
世界が揺れ動いていますが、過去の芸術作品の素晴らしさは不変です。)

----------------------------------------------------

日露戦争の頃、つまり帝政ロシアの末期の頃のロシアには
多彩な才能に溢れた作曲家が割拠していたように思われます。

19世紀前半に活躍したミハイル・グリンカ(1804-1857)、
そして19世紀後半にロシア音楽の水準を一気に
ヨーロッパの最前線に推し進めた大作曲家=
チャイコフスキー(1840-1893)によって、
ロシアの作曲家は音楽史に登場します。
そのチャイコフスキーと同世代から後続の世代にかけて、
ロシアには個性的な作曲家が続々と現れたのです。

交響曲第1番・第2番、交響詩「中央アジアの草原にて」
や未完に終わった歌劇「イーゴリ公」で有名な
アレクサンドル・ボロディン(1833-1887)

交響詩「禿山の一夜」、組曲「展覧会の絵」や
歌劇「ボリス・ゴドゥノフ」で有名な
モデスト・ムソルグスキー(1839-1881)

交響組曲「シェヘラザード」や歌劇「金鶏」で有名な
リムスキー・コルサコフ(1844-1908)

交響詩「禿山の一夜」、組曲「展覧会の絵」や
歌劇「ボリス・ゴドゥノフ」で有名な
モデスト・ムソルグスキー(1839-1881)

交響詩「ババ・ヤーガ」や交響詩「魔法にかけられた湖」が
偉才を放つ、アナトーリ・リャードフ(1855-1914)

5曲の交響曲やピアノ・ソナタで有名な
アレクサンドル・スクリャービン(1872-1915)

3曲の交響曲と4曲のピアノ協奏曲で有名な
セルゲイ・ラフマニノフ(1873-1943)

そして、ロシア・バレエ団のための三大バレエ=
「火の鳥」「ペトルーシュカ」「春の祭典」で
鮮烈なデビューを果たし、以後も新しい芸術運動の旗手
とでも言うべき活躍を見せた大天才作曲家=
イーゴリ・ストラヴィンスキー(1882-1971)

しかし一方で、この黄金の時代とも思える
19世紀終盤から20世紀初頭にかけて、
西欧は否応無しに帝国主義の潮流の下にあったのです。
結果、日露戦争(1904-1905)が勃発したのでした。
強大な軍事力を背景に内政や外交を維持してきた帝政ロシアは、
その日露戦争の敗戦によって弱体化の一途を辿り、
遂には社会主義革命(1917年十月革命)
にまで繋がっていった訳です。

時代背景を考えながら音楽作品を観賞することも、
なかなか興味深い事といえるでしょう。


写真は珍しい録音のCDです。
リムスキー・コルサコフ:交響曲全集
エフゲニー・スヴェトラーノフ指揮/ロシア国立交響楽団
RCA / BVCC-38203-04

$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-R・コルサコフ交響曲全集CD