自作邦楽器作品の紹介を続けてきましたが、
今日は十七絃誕生100周年に寄せて作曲した作品の話題となります。
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2021年は十七絃箏の誕生から百周年にあたりました。
偉大なる先人=宮城道雄が考案・ 開発して誕生した十七絃箏は
この百年の間にすっかり邦楽界・邦楽器界に定着して、
現代の邦楽合奏の低音域に充実をもたらしてくれています。
この成果は正に絶大と言うべきでしょう。
その上、合奏の中の低音楽器としてのみならず他の邦楽器との重奏にも
重宝な存在でもあり、また独奏楽器としても魅力的な存在となっています。
私自身も以前から十七絃箏の魅力には以前から瞠目され続けていて、
合奏曲や二重奏曲を幾つか書いてきましたが、
いつかは独奏曲を書きたいと心に秘めていたのでした。
そして、この楽器誕生百周年の今年こそ 書くべきタイミングと考えて、
作曲家グループ[邦楽2010]の第10回演奏会に出品するした次第です。
曲は、拍節 感を伴わない静謐なエネルギーに満ちた序の部分に始まり、
二面の楽器で演奏しているかのような螺旋が紡がれる音楽の律動に入り、
やがて執拗な連打とアクセントが交錯す る丁々発止の楽想が驀進して
クライマックスに到達した後、静謐な時空に回帰していきます。
かなりの難曲でしたが、気鋭の箏奏者=稲垣美沙さんに
素晴らしい演奏で初演を飾っていただきました。
♪♪♪ 松尾祐孝《螺旋幻想》〜十七絃箏独奏の為〜 初演公演 ♪♪♪
2021年10月10日(土) 15時開演
@ としま区民センター多区的ホール
《音のカタログ》vol.10
〜作曲家グループ<邦楽2010>第10回記念コンサート〜
初演奏者:十七絃箏=稲垣美沙

