このところ、私の邦楽器作品の紹介を続けています。
1993年の東京フィルハーモニー交響楽団定期演奏会で
初演され、同年のリスボン・グルベンキアンで欧州初演、
更に1994年の東京フィル欧州演奏旅行にプログラミングされる等、
<フォノスフェール第1番~尺八と管弦楽の為に>
で大きな話題と大成功を得ることができて以来、
私の手掛ける作品の半数近くが、邦楽器を含むものにシフトしていきました。
その先駆けとなった作品の一つが、この<七変化>です。
<美しの都~尺八とオルガンの為の幻想曲>(1991)と
<フォノスフェール第1番~尺八と管弦楽の為に>
(1993)と大作を手掛けてはいたものの、
三味線や箏に対してはまだアプローチをしたことが
無かった1995年当時の私でした。
新典音楽協会の坂田誠山氏から作曲の依頼をいただき、
撥弦楽器に初めて挑戦する機会を得て、
心を引き締めて作曲にあたりました。
この頃、私の頭の中には「十二音技法の応用の可能性」
というある種の命題が静かに巡っていました。
そこで、本来ならな五音音階を機軸とする伝統楽器には
相いれない音構造システムとも思われる十二音技法を
自由に活用した広い意味における変奏曲を
作曲することにしたのでした。
曲は、[一の変化]から[七の変化]に至る七段による
変奏曲の構成を経て、最後の[結]で全曲を閉じます。
技術的には相当な難曲となりましたが、
邦楽器の魅力と十二音技法に基づく音構造が、
上手くバランスした作品を誕生させることが
できたことに、いささかの自負を持っています。
###<七変化>
~尺八、三絃、十三絃、十七絃の為に~###
(1995年/新典音楽協会委嘱作品)
演奏時間:約10分
初演:1996年 新典音楽協会試演会
再演:現代邦楽研究所によって数回
##########################
邦楽器によって十二音構造を演奏することになる
この作品は、確かに(必然的に)難曲になりました。
最初に現代邦楽研究所のアンサンブルの授業に
教材として取り上げていただいた時は、
残念ながらカタチにならず断念となったそうです。
しかし、その後に同研究所のメンバーによって
何度か演奏されるようになっています。
今では、演奏不可能のレッテルは免れています。
そして、後年に作曲した<さらし五変化>は、
この<七変化>の構造に“さらし”の音型を組み合わせて、
規模をやや縮小させて(難曲度を多少緩和して)
作曲したものです。
これからも、邦楽器のための作品を
たくさん書いていきたいと考えている私です。

1993年の東京フィルハーモニー交響楽団定期演奏会で
初演され、同年のリスボン・グルベンキアンで欧州初演、
更に1994年の東京フィル欧州演奏旅行にプログラミングされる等、
<フォノスフェール第1番~尺八と管弦楽の為に>
で大きな話題と大成功を得ることができて以来、
私の手掛ける作品の半数近くが、邦楽器を含むものにシフトしていきました。
その先駆けとなった作品の一つが、この<七変化>です。
<美しの都~尺八とオルガンの為の幻想曲>(1991)と
<フォノスフェール第1番~尺八と管弦楽の為に>
(1993)と大作を手掛けてはいたものの、
三味線や箏に対してはまだアプローチをしたことが
無かった1995年当時の私でした。
新典音楽協会の坂田誠山氏から作曲の依頼をいただき、
撥弦楽器に初めて挑戦する機会を得て、
心を引き締めて作曲にあたりました。
この頃、私の頭の中には「十二音技法の応用の可能性」
というある種の命題が静かに巡っていました。
そこで、本来ならな五音音階を機軸とする伝統楽器には
相いれない音構造システムとも思われる十二音技法を
自由に活用した広い意味における変奏曲を
作曲することにしたのでした。
曲は、[一の変化]から[七の変化]に至る七段による
変奏曲の構成を経て、最後の[結]で全曲を閉じます。
技術的には相当な難曲となりましたが、
邦楽器の魅力と十二音技法に基づく音構造が、
上手くバランスした作品を誕生させることが
できたことに、いささかの自負を持っています。
###<七変化>
~尺八、三絃、十三絃、十七絃の為に~###
(1995年/新典音楽協会委嘱作品)
演奏時間:約10分
初演:1996年 新典音楽協会試演会
再演:現代邦楽研究所によって数回
##########################
邦楽器によって十二音構造を演奏することになる
この作品は、確かに(必然的に)難曲になりました。
最初に現代邦楽研究所のアンサンブルの授業に
教材として取り上げていただいた時は、
残念ながらカタチにならず断念となったそうです。
しかし、その後に同研究所のメンバーによって
何度か演奏されるようになっています。
今では、演奏不可能のレッテルは免れています。
そして、後年に作曲した<さらし五変化>は、
この<七変化>の構造に“さらし”の音型を組み合わせて、
規模をやや縮小させて(難曲度を多少緩和して)
作曲したものです。
これからも、邦楽器のための作品を
たくさん書いていきたいと考えている私です。
