《ISCM World New Music Days 2025 Portugal》訪問記の本編も、

回を重ねて13回目となりました。本編はこの記事で最後になります。

 

1)1988年:《ISCM-ACL World Music Days 1988 Hong Kong》に参加。

2)1992年:《ISCM World Music Days 1992 Warsaw》に出席。

3)1993年:《ISCM World Music Days 1993 Mexico》に出席。

4)2000年:《ISCM World Music Days 1993 Luxemburg》に出席。

5)2001年:《ISCM World Music Days 2001 Yokohama》主催(実行委員長)

6)2002年:《ISCM World Music Days 2002 Hong kong》に出席。

7)2025年:《ISCM World New Music Days 2025 Portugal》に出席。

という私とISCMの直接的な関係の歴史となりました。

 

そして、私とポルトガルとの関わりは下記のようになりました。

1)1993年:リスボン訪問(初回)

       グルベンキアン管弦楽団定期演奏会で拙作『PHONOSPHERE I 』欧州初演。

2)2000年:《ISCM World Music Days 1993 Luxemburg》でISCMポルトガル支部、

       Miso Music の要人と懇意になる。

3)2001年:《ISCM World Music Days 2001 Yokohama》にポルトガル支部要人来日。

       Miso Music と更に交流を深める。

4)2007年:リスボン訪問(2回目)《Musica Viva 2007》招待参加。拙作上演。

5)2010年:リスボン訪問(3回目)《Musica Viva 2010》招待参加。拙作上演。

                        Miso Music 創立25周年記念共同制作作品の作曲に参加。

6)2010年:MIso Music レジデント・アンサンブルとして活動を開始していた

       Sond'Ar-te Electric Ensemble 来日公演《日本=ポルトガル2010》を実現。

      (Miso Music 創立25周年記念共同制作作品の日本初演を含む)

7)2024年:《ISCM World Music Days 2025 Portugal》国際審査員を務める。

8)2025年:リスボン訪問(4回目)

       《ISCM World Music Days 2025 Portugal》に日本支部デリゲートとして出席。

 

 

《ISCM World New Music Days 2025 Portugal》のテーマは、

『THIRST FOR CHANGE』(変化への渇望)でした。

27公演全ての演奏会や上演作品がこのテーマに沿ったものというような

厳密な設定ではありませんでしたが、ISCM(国際現代音楽協会)や、

現代音楽そのものが、見方によっては停滞期になってしまっているとも考えられる

昨今の状況の中で、『THIRST FOR CHANGE』(変化への渇望)というテーマは

タイムリーなものであったのかもしれません。

 

 

長年にわたり《MUSICA VIVA PORTUGAL》という国際現代音楽祭を

毎年5月頃に主催してきたISCMポルトガル支部でもある MISO MUSIC だけあって、

このISCM音楽祭の主催者を役割を見事に完遂されていました。

MISO MUSIC の中心人物である Azguime夫妻やスタッフの皆さんの労に

拍手を贈りたいと思います。

 

↓ Paula Azguime 会長と筆者   ↓ Miguel Azguime 氏と筆者

 

 

MISO MUSIC 自前の実験的イベントスペース O'culto da Ajuda では、

電子音楽系公演を中心としたさまざまな演奏会とISCM総会が行われました。

 

 

その近くに在る壮大な文化施設、ベレン文化センターでも

数々の公演が行われました。

 

 

 

リスボン旧市街に在るサン・ルイス市立劇場での公演も二日間にわたり行われました。

 

 

趣向を凝らした各種演奏会のカテゴリー設定やプログラムに、

Miso Music の創意工夫が見てとれました。

しかしそれでも、6月5日までの各公演は、厳しい見方をすれば、

現代音楽関係者やごく少数派の現代音楽愛好家のための作品が並ぶ、

外部から見れば"ISCMの内輪の発表会"と思われても仕方がない面があったと感じました。

(このことは、ISCMのみならず、現代音楽界全体に及ぶ問題であると思いますが。。。)

 

 

しかし、音楽祭最後の二日間、6月6日と6月7日の夕方公演と夜公演では、

会場に多くの一般聴衆も詰めかけて満席の盛況となり、

広く社会に開かれた現代音楽演奏会が具現していました。

これからの現代音楽祭、ISCM音楽祭のあり方を考える上での示唆に富んだ

その二日間であったと、私は考えています。

 

 

ファイナル・コンサート(弦楽四重奏演奏会)は、

リスボンきっての観光名所であり名建築でもあるジェロニモス修道院の

中庭に面した大回廊の一角で行われました。

ポルトガルでの開催を象徴的に印象付けた閉幕となりました。

 

 

↓ 音楽祭全27公演のプログラムの閲覧や、大会プログラム冊子のダウンロードは、

 下の公式サイトにアクセスしてご確認ください。

 

さて、明日からは音楽祭のレポートからは離れて、

久しぶりにリスボンを訪ねた旅行記としての記事を続けていきます。

引き続きご笑覧ください。