今日はこのシリーズの第14作、
《フォノ ⅩⅣ》~チェロ独奏の為の断章~の紹介です。

深新會第34回作品展で発表する作品を書くにあたって、
このPHONOシリーズのヴァイオリン(第7番)と
ヴィオラ(第13番)に続く弦楽器のための独奏曲として、
チェロを選びました。

初演を託した演奏家は、以前から拙作の演奏を
お願いしたかった気鋭の俊英=多井智紀氏でした。
私の期待を超えるような、正に鬼神といった様相の
壮絶な初演となりました。

曲は、弓を使わずに打楽器のような導入部が続く中で、
やおら両手に弓を持って演奏する部分が交錯するようになり、
次第に楽音らしき音も散見されるようになります。
やがて琵琶を思わせる楽想に入っていきます。
そしてチェロの音色をたっぷり聴かせる"歌"が紡がれますが、
何度も凶暴なピチカートによる和音で中断されながら
クライマックスに向かっていきます。
そして、超新星爆発の後の時空に漂うような
残映のような音楽が微かに続いて全曲を閉じます。

深新會第34回作品展

### PHONO XIV
       - Movement for Violoncello solo ###
    フォノ第14番~チェロ独奏の為の断章~
             (2016)   

       <深新會第34回作品展出品作品>

演奏時間:約12分

初演:2016年12月7日 
   東京オペラシティ リサイタルホール
    <深新會第34回作品展>
      (主催:深新會)
               
演奏:多井智紀

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この私のPHONOシリーズは未出版のものが多いので、
楽譜をお求めの方は、直接ご連絡をいただくか・・・
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そして、まだ私が独奏作品を書いていない多くの楽器の為に、
このフォノ・シリーズを書き重ねていきたいと考えています。