2024年秋に初演となった最近作の紹介です。
ここ5年ほどの間、私は音楽を木の文化の一分野と捉える活動にも身を置いています。
木の素晴らしさ、木に関わるさまざまな技術・芸術・伝統工芸などの多岐に渡る分野に光を当てて、
SDG'sにも深く関わる木、木材、森林についての認識を深める啓蒙活動や、
それらの持続的な育成や活用について研究や実践を展開している
IWCS(国際木文化学会)の活動を2019年に知るところとなり、
翌年にはその姉妹団体としてJWCS日本木文化学会の創設に関わりました。
一方で、30年程前から新しい音楽教育プログラムの研究や実践にも関わってきた私は、
音から音楽を紡いでいく集団即興創作による"音楽づくり"の意義と可能性にある種の確信を持っています。
音を音楽に紡いでいくという能力、必ずしも音階が整っていない音の群であっても、
それらの時間的な関わりを音楽と認識できる能力は、
人類にとって言語の獲得にも匹敵する素晴らしい能力であると考えられます。
"音具"は、正にそういった人類の根源的な能力の始原に関わる興味深い存在であると言えるでしょう。
この作品では、篳篥の持続音を時間軸の核として、そこにさまざまな音具がその特徴を発揮しながら即興的に絡み、
音が音楽として漂い始めるといったイメージの音楽の生成を目指すところとなりました。
♪♪♪ 松尾祐孝《たゆたいのとき》〜篳篥と音具による夢想〜 ♪♪♪
初演奏者:篳篥=鈴木絵理 音具=新野将之 齋藤綾乃
使用音具:梓弓、牛鈴、虫笛、雨団扇、すりザサラ、レインスティック、シゴキ
・・・2024年10月12日(土) <音具百万石〜打つ悦び、擦る愉しみ〜>・・・
15時開演 @ KMアートホール
主催:チーム百万石 協力/音具提供:茂手木潔子

