オスカー名優が犯人役に登場!構成も異色の作品〜刑事コロンボ「悪の温室」⑪ | 松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~

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「刑事コロンボ」シリーズの紹介を続けています。
私はほぼ全作品の日本初放映を見てきたので、
懐かしく想い出しながら記事をアップしています。

「NBCミステリー・ムービー」で定例放映化となった
「刑事コロンボ」第1シーズンは、
若き日のスティーヴン・スピルバーグが監督した
第3作「構想の死角」から第9作「パイルD-3の壁」まで、
計7作品がその第1シリーズとなりました。

そしていよいよ第2シーズンの紹介に入っています。
指揮者が犯人という「黒のエチュード」に続いて、
今回はオスカー主演男優賞俳優のレイ・ミランドが
登場する「悪の温室」をご案内しましょう。

###刑事コロンボDVDコレクション vol.35###
        旧シリーズ第11作
         「悪の温室」

監督=ボリス・セイガル
脚本=ジョナサン・ラティマー
製作=ディーン・ハーグローヴ
撮影=ハリー・ウルフ
音楽=オリヴァー・ネルソン
出演:
ピーター・フォーク(刑事コロンボ)
レイ・ミランド(ジャービス・グッドウィン役)
ブラッドフォード・ディルマン
       (トニー・グッドウィン役)
サンドラ・スミス(キャシー・グッドウィン役)
ボブ・ディシー(フレデリック・ウィルソン役)


DVD「悪の温室」

この「悪の温室」は、「刑事コロンボ」シリーズの中でも、
異色作として有名な作品です。
"異色"とされるポイントの代表的な点は・・・
1)開始早々からコロンボが登場する。
2)物語が進行してから殺人の犯行が行われる。
3)コロンボに若い部下が付いてチーム捜査となっている。
が挙げられるでしょう。

実はこの作品は、「コロンボ」シリーズ開始以来初めて、
ゲスト脚本家にシナリオを託した回なのでした。
そのゲスト脚本家=ジョナサン・ラティマーは、
ミステリー作品で著名な存在で、
後にTVシリーズ「ベリー・メイスン」の脚本を
30以上執筆しています。

その名脚本家による"ひねり"の利いた脚本によって、
殺人を待たずにコロンボが登場するという、
大胆な"掟破り"を含めた独自性が盛り込まれたという訳です。

科学捜査に長けている若手刑事ウィルソンが、
実にいい味を出していますが、残念ながら
準レギュラーとして定着とまではいかなかったようです。
しかし、後の第36話「魔術師の幻想」に登場して、
本作を上回る活躍を見せてくれます。

名優ミランドが演じる犯人役は、流石の貫録です。
ヒッチコック監督の「ダイヤルMを廻せ!」や
ワイルダー監督の処女作「少佐と少女」等を思い出します。

そして、スポーツカーが谷底に転落していた現場での、
コロンボ警部が急斜面を駆け降りて大転倒するという
珍しいアクションシーン!?も見物の場面です。

隔週刊「刑事コロンボ」vol.35

日本ではすっかり「刑事コロンボ」のテーマとして有名な
あのヘンリー・マンシーニによる素敵な音楽ですが、
実はこの曲はシリーズ放送枠の
「NBCミステリー・ムービー」のテーマ音楽なのです。

YouTube / 刑事コロンボのテーマ


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