アシェット・コレクションズ・ジャパン株式会社が発行してきた
「国産鉄道コレクション」(全240巻/発行完了)の付録の模型の写真を中心に、
全号を順番に振り返る記事シリーズを紹介を続けています。
今回は第206巻の紹介です。
毎号のお楽しみになっているNゲージサイズ車両模型ですが、本号では、
国鉄の汎用形交流電機の決定版として1963年から製造されたED75形の中で、
ただ1両に適用された特別塗装をまとった1028号機の、
真っ赤な車体に大きなロゴも鮮やかな雄姿をお楽しみいただけます。
それではいつものようにパッケージを解いて、
奥底から第206巻の冊子を取り出しましょう。
巻頭記事はこのところの通例で、付録模型の車両形式の解説です。
貨客両面に使用できる汎用性からJR移行後も活躍を続けたED75形は、
特に東日本向け50Hz対応の0番台及び1000番台の大半はJR貨物に継承されて、
東日本エリアで活躍を続けました。1028号機の塗色は、
2003年に登場して2009年の廃車まで使われました。
次のページをめくると、京阪神地区「新快速」の4代目、JR西日本221系の特集です。
1989年にJR西日本初のオリジナル新造形式として登場して、
概観も内装も斬新で国鉄のお目—事から見事に脱却して利用者からも支持され、
「新快速」や「快速」の更なる近代化に大きく貢献しました。
現在では花形運用だった京阪神地区の「新快速」からは撤退していますが、
現在も全車約500両が、福知山線、関西本線、大阪環状線、和歌山線等で活躍中です。
更にページをめくると、今度は懐かしい気動車の写真が目に飛び込みます。
カーペットカーやリクライニングシートへの専用改造車を組込んだキハ56系で
運行された、JR北海道の夜行快速「ミッドナイト」の特集です。
JR発足後まもない時期に、函館ー札幌間を結ぶ夜行快速として運行が開始され、
次第に需要が高まり、専用改造車が起用されて一躍人気列車となった存在でした。
「日本の鉄道の歴史」シリーズは、川湯温泉駅の特集です。
全線を走る列車が1日僅か5往復という釧網本線の中で、
ライダーや車の旅行者にも人気が高い川湯温泉駅は、
国立公園の火山地帯に建つ道内屈指の洋館スタイルの駅舎が人気です。
巻末記事はいつものように「観光列車」シリーズです。
本号では、320km/h運転を実現した日本最速列車、
JR東日本E5系・JR北海道H5系「はやぶさ」の特集です。
10両固定編成、両端先頭車は付随車、中間8両が電動車、VVVFインバーター制御、
全車両アクティブサスペンション装備、といったスペックをもって、
日本最速列車を誇っている存在です。
「国産鉄道コレクション」シリーズは、まだまだ続きます。