このところ自分自身の邦楽器作品の紹介を続けてきました。
今日は、2020年の12月に初演された作品の紹介です。
この写真の五つのガラス製のボウルは、実が楽器です。
クリスタルボウルと呼ばれるものです。
一般的には瞑想やヒーリングに用いられる効果音発生音具
のように思われているかもしれませんが、ステキな音色と
確かな存在感を持つ楽器として認識して良いと思います。
2019年に、クリスタルボウルの若き使い手、鈴木充子さんに
知己を得ることができたことによって、私はこの楽器に注目しました。
先ず第一弾として《天空悠遊》〜笙とクリスタルボウルの為に〜を書き、
2020年1月に二つの演奏会で初演されました。
そして第二弾として、今日ご紹介する作品、
《天空悠遊Ⅱ》〜箏とクリスタルボウルの為に〜というが、
2020年12月に初演されました。
持続音が主要な魅力であるクリスタルボウルと、
第一弾では同じ持続音を特徴とする笙の協演でしたが、
この第二弾では、対照的な撥弦楽器である箏との協演になっています。
持続音と撥弦楽器の音の粒子は、実は思いの他融け合うもので、
二つの楽器が協演することによって神秘的な時空が生成されていきます。
かなり特殊な、特徴的な音空間が生成される作品ですが、
美しい響きに包まれることができます。
初演は、新進気鋭の箏奏者=青木里加さんの協演を得て、
素晴らしい演奏になりました。
###《天空悠遊Ⅱ》〜箏とクリスタルボウルの為に〜###
(作曲年2020年 初演2020年)
初演演奏会:2020年12月24日(水)19:00開演
東京オペラシティリサイタルホール
【深新會第36回作品展】
演奏 青木里加(箏)
鈴木充子(クリスタルボウル)

