「刑事コロンボ」の各作品の紹介を続けています。
旧シリーズからの順番に直すと第44話となります。
私はほぼ全作品の日本初放映を見てきたので、
懐かしく想い出しながら記事をアップしています。

新シリーズの紹介から始まって旧シリーズに戻って
続いているこの隔週刊発行のDVD付録付冊子は、
いよいよこの第68巻と次の第69巻で最後となります。

DVD「攻撃命令」

###刑事コロンボDVDコレクション vol.68###
        旧シリーズ第44作
          「攻撃命令」

監督=ジェームズ・フローリー
脚本=トム・ラザr
原案=アンソニー・ローレンス
製作=リチャード・アラン・シモンズ
撮影=イシドア・マンコフスキー
音楽=パトリック・ウィリアムズ
出演:
ピーター・フォーク(刑事コロンボ)
ニコル・ウィリアムソン(エリック・メイソン役)
トリシア・オニール(コーコラン訓練士役)
キム・キャトラル(ジョアン・ニコルズ役)
ジョエル・ファビアニ(チャーリー・ハンター役)


隔週刊「刑事コロンボ」vol.68

今回は異色の設定によるストーリーです。
何しろ殺人の直接実行犯が犬なのですから・・・

「人生支配研究所」お主宰する心理学者=
エリック・メイソンが巧妙なトリックを
考案して達成した完全犯罪でしたが、
結局は名刑事コロンボの目は誤魔化せないのです。

愛犬ドックを連れて現場となった邸宅を訪問するシーン
もある展開の中で、犬をこよなく愛するコロンボの
心情がほのぼのと伺われます。
殺人に関わってしまったドーベルマン2頭は、
きっと何かの命令で動かされたと推測していたコロンボは、
本来なら薬殺されかねないその2頭の助命嘆願にも
陰で動いていたようです。

冷徹なストーリー展開の中にもヒューマニズムが感じられる
「刑事コロンボ」シリーズの真骨頂です。

さて、今回の主役を演じたニコル・ウィリアムソンは、
この作品の制作の前年の映画=
「シャーロック・ホームズの素敵な挑戦」で
ホームズ役を演じていましたから、
まるで名刑事コロンボvs名探偵ホームズという
図式にも見えてくる、映画ファンには堪らない
絶妙なキャスティングだったいう訳です。

YouTube / 刑事コロンボ コンプリート
     ブルーレイBOX トレーラー


「刑事コロンボ」旧シリーズの紹介は、
いよいよあと一話になってしまいました。