「刑事コロンボ」の各作品の紹介、
旧シリーズからの順番に直すと第31話、
第4シーズンの第6作=最終作になります。
私はほぼ全作品の日本初放映を見てきたので、
懐かしく想い出しながら記事をアップしています。
今回は、精神分析医の主人公とコロンボの緊迫した
やり取りが、名対決と評価の高い「5時30分の証言」です。
一つの不幸な殺人事件を隠蔽するために、
二つの目の殺人を催眠療法を悪用した完全犯罪で、
それもその切掛の指示をコロンボの目の前で行うという
何とも大胆な犯人像とストーリーになっています。
最後の解決は、犯人本人の保身のつもりの証言が、
逆に犯行を行ったという決め手になってしまうという、
大逆転トリックになっています。
仕掛けるコロンボのしたり顔も見物です。
「祝砲の挽歌」に登場したクレイマー刑事が
再登場して、良い相棒役を演じています。
また、吹き替え声優陣にはアニメの人気声優が登場、
被害者=カール・ドナーの声は大平透さん、
(「笑うセールスマン」喪黒福造、
「科学忍者隊ガッチャマン」南部博士、他)
証人モリス氏の声は永井一郎さん、
(「サザエさん」波平、他)
といった著名声優の名技を聴くことができます。
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旧シリーズ第31作
「5時30分の証言」
監督=ハーヴェイ・ハート
脚本=ピーター・S・フィッシャー
製作=エヴァレット・チャンバース
撮影=アール・ラス
音楽=ベルナルド・セガール
出演:
ピーター・フォーク(刑事コロンボ)
ジョージ・アン・ハミルトン(マーク・コリアー役)
レスリー・アン・ウォーレン(ナディア・ドナー役)
スティーヴン・エリオット(カール・ドナー役)
カレン・マックホン(アニタ・ボーデン役)
他
「刑事コロンボ」第4シリーズは高く評価されました。
1975年"エミー賞"で、コロンボ役のピーター・フォークが、
最優秀主演男優賞(リミテッド・シリーズ部門)を
第1シーズンに続いて2度目の受賞、
「祝砲の挽歌」ゲスト主演=パトリック・マクグーハンが、
最優秀助演男優賞(シリーズ番組ゲスト出演部門)を、
それぞれ受賞した他、
最優秀作品賞や最優秀美術/装置デザイン賞にも
ノミネートされました。
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