アシェット・コレクションズ・ジャパン株式会社が発行してきた
「国産鉄道コレクション」(全240巻/発行完了)の付録の模型の写真を中心に、
全号を順番に振り返る記事シリーズを紹介を続けています。
今回は第184巻の紹介です。
毎号のお楽しみになっているNゲージサイズ車両模型ですが、本号では、
茶色に装った異色の機関車、DE10形1705号機の小柄ならが凛々しい姿を楽しめます。
それではいつものようにパッケージを解いて、奥底から第184巻の冊子を取り出しましょう。
巻頭記事はこのところの通例で、付録模型の車両形式の解説です。
国鉄時代にローカル線や貨物操車場の入れ換え用に開発され、708両も製造された
DE10形液体式ディーゼル機関車は、その約半数がJR各社の引き継がれました。
この内、JR東日本に引き継がれた1705号機は茶色(ぶどう色2号)に塗色変更され、
イベント輸送などで活躍しました。今も現役で活躍中です。
次のページをめくると、路面電車の写真が目に飛び込みます。
京都市交通局1800形電車の特集です。
電車発祥の町=京都で、路線廃止の最後まで活躍した主力形式でした。
登場当初は乗降扉が車端にある古典的なスタイルでしたが、
ワンマン化改造によって進行方向左側の扉を中央に移設して、
近代的な装いになって、1978年9月の京都市電全廃まで走り続けました。
更にページをめくると、珍しく中国の大型蒸気機関車の特集記事でした。
1980年代まで量産された前進形蒸気機関車です。
中国の蒸気機関車は、漢字2文字で形式を示すものが多いそうです。
この前進形は、1E1(動輪が5輪)の大型機関車で、
アメリカがロシア帝国および後のソビエト連邦に輸出した1Eテンダー機を
基本として、発展・増備された系譜にあるそうです。
21世紀に入ってからの、内モンゴル自治区の第三セクター路線等での
活躍が続きましたが、2010年に全ての運用を終えたようです。
「鉄道建築」シリーズは、長崎に在る大村駅舎の特集です。
嘗ては長崎本線の主要駅だった大村駅は、戦前は陸海軍の主要施設もおかれた軍都でした。
それい相応しい洋館風の駅舎として、2代目大村駅舎は1918年の改築で登場しました。
洋館駅舎の傑作として、今でも本線駅の風格を失わない姿を見せてくれています。
そして巻末記事はいつものように「観光列車」シリーズです。
本号は、JR北海道「ノースレインボーエクスプレス」の特集です。
2階建て車両を中央の3号車に組込んだハイデッカー5両編成で、
車両毎に異るパステルカラーに塗装されたジョイフルトレインです。
臨時特急」はこだてエクスプレス」や「フラノエクスプレス」などに活躍して、
2020年現在も現役で活躍しています。
「国産鉄道コレクション」シリーズは、まだまだ続きます。