アシェット・コレクションズ・ジャパン株式会社が発行してきた
「国産鉄道コレクション」(全240巻/発行完了)の付録の模型の写真を中心に、
全号を順番に振り返る記事シリーズを紹介を続けています。
今回は第132巻の紹介です。
毎号のお楽しみとなっているNゲージサイズ車両模型の付録は、
阪和線の新快速用の塗色をまとった113系近郊形電車の先頭車、
クハ111形の颯爽とした雄姿です。
それではいつものようにパッケージを解いて、
第132巻の冊子を取り出してみましょう。
巻頭記事はこのところの恒例通り、付録模型の車両形式の
解説になっています。国鉄の近郊型電車という分野を確立した
111系・113系直流電車は、登場当初は湘南食と横須賀色の
2種のカラーリングに限られましたが、やがて地域別の塗色も
導入されるようになっていったのでした。
次のページは、国鉄初の新性能荷物電車となった
クモニ143形の特集です。郵便車のクモユ141形と並んで
鉄道ファンに人気を博しましたが、荷物輸送や郵便輸送が
次第に道路輸送にシフトしていったため、
僅か8両の製造に留まった希少な存在でした。
本号は国鉄車両の話題が続きます。
続くページでは、改造によって低屋根スタイルに変身した
スロ・スロフ62形客車の特集です。
急行列車やオールグリーン車団体臨時列車等に
運用されて活躍しました。
「日本の鉄道の歴史」シリーズは、
築後地域に展開した軌道と鉄道(1)として
西鉄甘木線と朝倉軌道の話題が取り上げられていました。
大正時代前後に甘木を中心にネットワークを展開した
朝倉軌道は、なかなか不思議な(怪しい?)会社であったそうです。
巻末記事はいつもの通り「観光列車」シリーズです。
本号では東武日光線&鬼怒川線〜野岩鉄道〜会津鉄道を直通して
日光・鬼怒川温泉と会津若松を結んでいる快速列車
「AIZUマウントエクスプレス」の特集です。
現在は新規開発の2代目の車両、
AT-700形・AT750形を主体に運行されています。
嘗ては名古屋鉄道の高山本線直通特急「北アルプス」用の
キハ8500系を受け継いで運行されていましたが、
高速運転用に開発された8500系は、
この線区の運行にはあまり適していなかったようです。
「国産鉄道コレクション」シリーズはまだまだ続きます。