アシェット・コレクションズ・ジャパン株式会社が発行してきた
「国産鉄道コレクション」(全240巻/発行完了)の付録の模型の写真を中心に、
全号を順番に振り返る記事シリーズを紹介を続けています。
今回は第125巻の紹介です。

 

 

毎号のお楽しみのNゲージサイズ模型の付録、

本号は国鉄からJR九州に受け継がれたツインエンジンの

一般形気動車、キハ20系ディーゼル同車キハ52形の

九州色の佇まいです。

 

 

さて、いつものようにパッケージを解いて

第125巻の冊子を取り出してみましょう。

 

 

巻頭記事はこのところの恒例通り、付録模型の形式の特集です。

キハ20系の中でもエンジンを2機搭載した勾配線区向けの

強力バージョン、しかも両運転台のキハ52形の、

国鉄時代からJR移行後の変遷が解説されています。

 

 

続くページでは一転して、都会的な電車の写真が目に飛び込みます。

東京急行電鉄(東急)大井町線の急行専用車両、

6000系(東急の6000系としては2代目)の特集です。

初登場時には、赤を基調とした鮮やかなカラーリングと

スマートな前面デザインが織り成す雰囲気から、

東急の新時代の到来を告げるように感じられました。

 

 

続くページは、今度は些か地味な存在の貨車、

ワム80000形有蓋貨車の特集です。

国鉄の貨車の最大勢力を誇った2軸貨車で、

正に往年の日本の物流を支えた主役でした。

 

 

更にぺージをめくると、ときどき掲載される

「路線と旅路」シリーズで、根室本線の特集です。

2016年の立て続けに襲った台風による水害で、

北海道の鉄道は大きな被害を受けました。

現在でも根室本線の東鹿越〜幾寅〜落合間は

復旧工事の手はつけられておらず、東鹿越〜新得間は

代行バスの運行となっている現状が紹介されています。

 

 

そして巻末記事は恒例通りの"観光列車"シリーズで、

本号ではJR線で最後の存在となったキハ58系となっている

「Kenji」の特集です。

「Kenji」は盛岡をベースに活躍してきた観光列車で、

宮沢賢治に因んだ愛称が冠されています。

国鉄時代に「サロンエクスプレスアルカディア」として

大改造を施されて登場した展望先頭車の姿からは

想像がつきにくいかもしれませんが、

JR線上最後のキハ58系3両なのです。

 

 

「国産鉄道コレクション」シリーズはまだまだ続きます。