二胡(胡弓)作品<天風愛舞和庵>シリーズ
の紹介を始めましょう。

1992年の4月に、深新會の主催で
打楽器アンサンブル作品展を開催することになりました。
丁度、許可氏のための作品を書きたいと考えていた私は、
二胡(胡弓)と打楽器アンサンブルの為の作品を
出品することにしました。

##胡弓とパーカッションの為の<天風愛舞和庵>##
        (1992)
<深新會第20回作品展>第1夜 出品作品

演奏時間:約14分

初演:1992年6月 abc会館ホール(東京)
演奏:胡弓=許可(シュイ・クゥ)
   打楽器=ポーロゥニア・パーカッションアンサンブル
   指揮=松尾祐孝

台湾初演:1992年12月 台北 中正民族楽団演奏会
     胡弓=薫正明 
     打楽器=中正民族楽団
     指揮=松尾祐孝
      
この作品では、現代音楽作品という観念を捨てて、
胡弓(二胡)の本来の持ち味を活かすことを
最優先して作曲を進めたので、私の作品の中では
リラックスして聴くことができる曲になりました。

また、初演早々に当時緊密にコンタクトをとっていた
台湾の現代音楽界との連系によって、
台湾初演も実現しました。
台湾では、最初は指揮無しで演奏する予定だったの
ですが、結局指揮が必要ということになり、
急遽私が指揮台に立つことになりました。

その出演料の替わりに胡弓独奏者の薫正明氏からいただいた
ステージコスチュームが、下の写真です。
その台湾初演のステージと、
翌年からナヴィゲーターを担当した
NHK教育テレビ番組「ゆかいなコンサート」で
ゲストに許可氏(二胡奏者/一昨日の記事参照)を
お迎えした回の収録で、実際に着用しました。

$松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~-薫正明氏からいただいたシルク