アシェット・コレクションズ・ジャパン株式会社が発行してきた
「国産鉄道コレクション」(全240巻/発行完了)の付録の模型の写真を中心に、
全号を順番に振り返る記事シリーズを紹介を続けています。
今回は第119巻の紹介です。
毎号のお楽しみのNゲージサイズ模型は、
今は無き碓氷峠越えの信越本線経由で上野と金沢を結んでいた
特急「白山」専用色のクハ489形の爽やかな姿です。
さて、いつものようにパッケージを解いて
第119巻の冊子を取り出してみましょう。
巻頭記事はこのところの恒例通り、付録模型の形式、
489形交直流特急形電車0番台の解説です。
国鉄の電車特急の嚆矢=151形の先頭車以来の
大きく柔らかなボンネット形が実に流麗です。
続くページは、このところ断続的に紹介が続いている
珍しい車両の特集の一環で、東京急行電鉄(現・東急電鉄)の
名車=デハ3450形からの改造で誕生した荷物電車、
デワ3040形3040の特集です。
私の仕事場の近くで撮影された写真が掲載されていて
とても懐かしい思いで眺めました。
続くページもまた珍しい車両の特集です。
第二次世界大戦後の国鉄の動力近代化を進めた中で、
通勤型としてキハ35形気動車が登場しました。
その中でも特に異彩を放っていた900番台は、
1963年(昭和38年)に10両製造された
オールステンレス車体の気動車でした。
日本初のオールステンレス車両ー旧・東急7000系を
デビューさせたばかりの東急車輌製造と国鉄との
コラボレーションで誕生した車両でした。
更にページをめくると「鉄道建築」シリーズで、
上述の記事にも関連する信越本線の
碓氷峠越えの拠点だった横川駅前につくられた
"碓氷峠鉄道文化むら"が大きく紹介されていました。
そして巻末記事は恒例通りの観光列車シリーズで、
本号では"リゾートうみねこ"の特集です。
キハ40系を種車として改造を重ねて、
大湊線から八戸線にコンバートされながら、
今も活躍する眺望抜群の観光列車です。
「国産鉄道コレクション」シリーズはまだまだ続きます。