ペネロープは、このサンダーバード・シリーズに時々登場する
今風に言うならば"本物のセレブ"のレディです。

セイロン在住の英国貴族の娘で、世界への貢献とスリルを求めて
ヨーロッパ国際組織FABで活動していたところを、
ジェフ・トレイシーにスカウトされて国際救助隊の一員になり、
ロンドン・エイジェントを務めているという人物設定です。

何しろ、ロンドン郊外のお城のような豪邸に住み、
執事のパーカー(これがまたいわく付きに曲者なのですが、
後日に詳しく紹介しましょう)が運転する車=ペネロープ号が、
ピンクのロールスロイス特別仕様車(6輪!)というのですから、
人形と模型の実写と解って見ていても、ワクワクしてきます。

この~ペネロープの危機~は、
そのペネロープが、ある事件に巻き込まれていって、
絶対絶命のピンチに陥ってしまい、
国際救助隊の救出作戦によってその窮地を免れるという、
"007シリーズ"や"スパイ大作戦"に一脈通じるような、
ストーリー展開です。

日本では第9話として、英国本国では第3話として放送されました。



この回には、ゲスト・メカ的存在として、超高速超高速モノレールが登場します。
未来のオリエント急行をモノレール仕立てにしたような豪華な列車です。
パンダで有名な上野動物園の園内を走るモノレールと同じ
懸垂型で、エレガントなデザインが目を惹きます。
このシリーズが制作された1960年中盤の時代感覚として、
モノレールが新進交通機関として注目されていたのですね。
羽田空港アクセス公共交通機関として有名な
東京モノレールの開通も、1964年です。

最後に、ペネロープの声優が誰だったかご存知ですか?
黒柳徹子さんだったのです。
今観ても(聴いても)、はまり役です。

さて、今日の写真は、勿論、
ピンクのスーパーカー=ペネロープ号です!

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