[新世紀への讃歌] の各曲とその作曲家の紹介を続けます。

宇宙の写真

第6曲:”宇宙の未来~星たちへ”
ランス・ヒューム(アメリカ)/Lance HULME (USA)
演奏編成:オーケストラ、ソプラノ独唱

四大元素の後には、”宇宙”と”いのち”を
第6曲・第7曲のテーマとして設定しました。
大野和士氏と随分考えて悩んだ後に決定したものでした。

宇宙と言えばNASAの国ということで、
アメリカ出身でドイツ/カールスルーエを拠点に活躍する
気鋭の作曲家=ランス・ヒューム氏に、
このテーマの作曲を託しました。

人工の明かりが全く無い場所で、
満天の星空を見上げながら、
素晴らしく多くの星に囲まれながら、やがて銀河の中に
身体が浮遊していくような感覚に囚われる・・・
というようなイメージが喚起される作品が誕生しました。
ミニマル書法を活用した精緻な筆致に載せて、
ソプラノのヴォカリーズが天空を舞っていきます。

先年、長い旅路の末に宇宙空間から奇跡的な帰還を遂げた
”はやぶさ”が、大きな話題になりました。
私が子供の時分は、アポロ宇宙船の人類初の月面着陸の
宇宙中継映像に心を踊らせたものでした。

私たちの身体を構成している物質の基である原子は、
宇宙の星たちと全く同じものです。
つまり私たちも宇宙そのものなのです。
宇宙の不思議、銀河の不思議、太陽の存在の奇跡、
地球の存在の奇跡、生物と誕生と進化の奇跡、
人類が誕生した奇跡、その人類の特権の重要な一つが、
”音楽を楽しむこと”です。

銀河の写真を見ながら、
広大な宇宙に想いを馳せてみましょう!
(ハッブル望遠鏡の写真です)

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