アシェット・コレクションズ・ジャパン株式会社が発行してきた
「国産鉄道コレクション」(全240巻/発行完了)の付録の模型の写真を中心に、
全号を順番に振り返る記事シリーズを紹介を続けています。
今回は第115巻の紹介です。
毎号のお楽しみにとなっているNゲージサイズ模型は、
485系特急形交直流電車の先頭車クハ481形300番台です。
北陸本線を「スーパー雷鳥」として疾走した専用色をまとった姿が爽やかです。
さて、今日もいつものようにパッケージを解いて、奥底から冊子を取り出してみましょう。
巻頭記事はこのところの恒例通りで、付録模型の形式の紹介です。
北陸自動車道と対抗するために1989年から登場した485系が、
リニューアル改造によりグレードアップされて、
付録模型の反対側の先頭車は展望グリーン車、その隣の車両はラウンジ付きグリーン車で、
いずれも1+2の3列シートとなり、普通車も快適なシートに交換されていました。
続くページには、旧型国電の懐かし写真が並んでいました。
中間車から改造されたクモハ73形直流電車600番台の特集です。
戦後の復興期に長編成化を進めた際に増備された中間電動車
モハ72形が、新性能通勤型(101系・103系)の投入によって
地方線区等への転入が進められ、短編成化のために制御車が
必要となって、改造されたという訳です。
次のページは気動車の話題です。
北九州に投入されて非電化線区の通勤輸送の高速化に
大きく寄与したキハ66形・キハ67形の特集です。
両開き片側2ドア、在来線初となった転換クロスシート、
特急形気動車キハ181系に匹敵する高性能エンジン搭載等々、
当時の国鉄の意気込みが感じられるディーゼルカーです。
今でも多くが現役で佐世保車両センターに在籍しています。
鉄道建築シリーズは、佐世保駅舎の特集です。
佐世保軍港と全国を陸路で結ぶ重要駅として発展し、
2000年まではブルートレインの発着駅でもあり、
現在では博覧会のパビリオンのような楽しい空間になっています。
そして巻末は恒例通りの観光列車シリーズで、
本号では伊豆急の THE ROYAL EXPRESS の特集です。
「リゾート21」の第5次車を改造して登場した豪華列車です。
JR九州の「ななつ星」と同じく水戸岡鋭治氏のデザインによる
大胆且つ精緻なエクステリアとインテリアが素敵です。
宿泊とセットになっている「クルーズプラン」もあり、
人気を博しているということです。
「国産鉄道コレクション」シリーズは、まだまだ続きます。