アシェット・コレクションズ・ジャパン株式会社が発行してきた
「国産鉄道コレクション」(全240巻/発行完了)の付録の模型の写真を中心に、
全号を順番に振り返る記事シリーズを紹介を続けています。
今回は第107巻の紹介です。

 

 

毎号お楽しみの付録=Nゲージサイズ模型、

本号は165系直流急行方電車の先頭車、クモハ165の雄姿です。

嘗て新宿駅から何本も走っていた中央線(中央東線)の

急行「アルプス」のヘッドマークが誇らしげです。

 

 

それでは、いつものようにパッケージを解いて、奥底から冊子を取り出してみましょう。

 

 

このところの巻頭記事には、付録模型の車両形式の解説が定着しています。

湘南色(オレンジ&グリーン)で山岳路線を駆け抜けた

165系直流電車による急行電車の想い出話の花が咲いていました。

新性能急行型電車の先駆けとなった153系とは異り、

先頭車にクモハが設定されて、最小3両編成からの運用が可能となって、

様々な編成構成や分割併合運転への対応が可能となって、

東海道線のような大幹線以外の線区の急行網の電化に大きく貢献した形式でした。

私が子供の頃に清里に避暑に行くためによく乗った急行「アルプス」は、

確か、新宿よりから順番に、

クモハ・モハ・サロ・サロ・サハシ・

クモハ・モハ・クハ・クモハ・モハ・クハ・クハ、の

12両編成だったと記憶しています。

 

 

続くページも中央線に関連する内容でした。

国鉄の電車の制御方法は長らく抵抗制御方式でした。

私鉄がエネルギー効率の良いサイリスタチョッパ制御を

1960年代後半から導入していったことからは

後発になったものの、国鉄も1979年の試作編成登場以来、

電機子チョッパ制御の201系直流通勤形電車を投入して、

国電のイメージを一新していったのでした。

その試作編成の10両が、201系直流通勤形電車900番台

ということで、中央快速線で活躍しました。

 

 

続くページは、一転して長閑な風景の写真が懐かしい記事で、

ローカル線で活躍した客室・郵便室・荷物室の合造車、オハユニ61形客車の特集でした。

郵便や荷物輸送に鉄道が大きく関わっていた時代が思い出されます。

 

 

続いては本誌定番シリーズの鉄道建築紹介ページで、

本号では浜名湖佐久米駅舎が取り上げられていました。

天竜浜名湖鉄道の無人駅で、浜名湖の湖岸にユリカモメが舞う

何ともほのぼのゆったりとした駅と周辺の風景です。

 

 

そして巻末は観光列車シリーズです。

近鉄(近畿日本鉄道)の特急専用車の中でも

最も豪華な設備と斬新な外観を誇る"しまかぜ"の特集です。

本革シートの「プレミアムシート」を主体として、

セミコンパートメント席も設定、2階建車両の2階は展望カフェ、等々、

贅沢な仕様を徹底した特急車両です。

一度は乗ってみたいですね!

 

 

「国産鉄道コレクション」シリーズは、まだまだ続きます。