アシェット・コレクションズ・ジャパン株式会社が発行してきた
「国産鉄道コレクション」(全240巻/発行完了)の付録の模型の写真を中心に、
全号を順番に振り返る記事シリーズを紹介を続けています。
今回は第106巻の紹介です。

 

 

本号のNゲージサイズ模型の付録は、ご覧の通り、

日本海縦貫線で大活躍したエリートランナー、EF81形交直流電気機関車の雄姿です。

赤紫色の国鉄交流車両標準色と特急「日本海」の青いヘッドマークの

コントラストも鮮やかですね。

 

 

さて、いつものようにパッケージを解いて、奥底から冊子を取り出してみましょう。

 

 

巻頭記事は、このところの定例通り、付録模型の形式の解説になっています。

日本海縦貫線を走破して大阪と青森を機関車の付け替え無しで運転できる

3電源方式を採用したF級(動輪が6輪)電機の雄として

寝台特急「日本海」等を牽引したEF81の特集です。

 

 

続くページに視線を移すとちょっと驚きました。

本誌としては珍しく最近の私鉄車両形式の紹介記事でした。

私が日常的に利用している池上線の花形車両でもある

東京急行電鉄7000系(2代目)の特集です。

東京23区内ながら18メートル級3両編成というミニ編成が可愛く珍しい存在です。

 

 

更にページをめくると、ジョイフルトレインの東の雄、

サロンエクスプレス東京の特集でした。

国鉄末期から室内や外観を特別な仕様にした団体臨時列車専用車両が

続々と登場しましたが、その中でも代表的な存在でした。

臨時特急や急行に運用されていた14系客車に余剰が生じたことから、

改造による団体臨時列車向けの特別仕様車両が次々と誕生した中でも

豪華な欧風車両でした。

 

 

続くページは恒例の駅舎シリーズです。

養老鉄道・養老線の養老駅舎の4ページにわたる特集は、

豊富な写真を交えて読み応え充分でした。

二段屋根の入り母屋建築を基本とした

堂々たる日本建築の美を今に伝える名駅舎です。

 

 

そして巻末はいつものように観光列シリーズで、

本号では渡良瀬川の清流を眺めるトロッコ列車として人気を博している「わっしー号」の特集でした。

2009年までの機関車牽引列車によるトロッコ列車からディーゼルカーによるトロッコ列車「わっしー号」

に代替わりして、フレキシブルな運用も可能となって今日に至っています。

 

 

「国産鉄道コレクション」シリーズは

100巻を越えてもまだまだ続いていきます。