アシェット・コレクションズ・ジャパン株式会社が発行してきた
「国産鉄道コレクション」(全240巻/発行完了)の付録の模型の写真を中心に、
全号を順番に振り返る記事シリーズを紹介を続けています。
今回は第98巻の紹介です。
毎号のお楽しみにNゲージサイズ模型は、
独特な塗装で陰陽連絡急行としても活躍した
キハ58形の雄姿です。
急行「砂丘」専用塗装が爽やかです。
それでは、いつものようにパッケージを解いて、
奥底から冊子を取り出しましょう。
巻頭記事は、このところの恒例通り、
付録模型の形式の解説です。
智頭急行線が開業するまで、陰陽連絡(山陰と山陽)の連絡の
一翼を担っていた気動車急行は、キハ58系のリニューアル仕様で、
専用特別色が爽やかな印象をもたらしていました。
次のページは、第95巻で特集された
東京急行電鉄(現・東急電鉄)で長く活躍した
個性派荷物電車=デワ3040形のトップナンバー、
デワ3041に続く、デワ3042形紹介です。
所謂「川鉄タイプ」と呼ばれる深い屋根が独特の
雰囲気を醸していた荷物電車でした。
更にページをめくると、再び気動車の特集です。
国鉄分割民営化にあたり、経営が厳しくなることが
推測されていた、JR北海道、JR四国、JR九州に、
国鉄のうちに新型気動車を配置するということになりました。
所謂「三嶋対策車両」ですが、その中の九州向けに製造された
一般形気動車が、このキハ31系です。
続くページは、久々の海外の鉄道の特集でした。
映画「サウンド・オブ・ミュージック」にも登場した
アルプス山脈の北辺に位置している
シャーフベルク登山鉄道が、美しい写真と記事によって、
カラフルに案内されていました。
そして巻末は、恒例のイベント列車の特集で、
"リゾートビューふるさと"の登場です。
ディーゼルエンジンで発電機を廻して、その電力で走行する
ハイブリッド車両でもある"リゾートビューふるさと"は、
電化区間でも非電化区間でも自在に走行できる、
しかも従来の気動車よりも燃費も良いという、
現代的な車両なのです。
「国産鉄道」コレクション、まだまだ続きます。