アシェット・コレクションズ・ジャパン株式会社が発行してきた
「国産鉄道コレクション」(全240巻/発行完了)の付録の模型の写真を中心に、
全号を順番に振り返る記事シリーズを紹介を続けています。
今回は第95巻の紹介です。
毎号のお楽しみ、Nゲージサイズ模型の付録は、
国鉄の直流電気機関車近代化の中でも
貨物用に開発されたものの流麗なスタイルが人気を博し、
やがてブルートレインも牽引することになった
EF66形直流電機機関車でした。
さて、いつものようにパッケージを解いて、
奥底から冊子を取り出してみましょう。
巻頭記事は、このところの恒例で、
付録模型の形式の解説になっています。
ロビーカーを増結して編成総重量が重くなった
ブルートレインを牽引するために、貨物用に開発された
EF66形に白羽の矢が立ったのでした。
鉄道マニア&ファンには大いに喜ばれました。
さて、後続の頁をめくっていきますが、
本号は平素にも増して、マニアックな渋い車両が
次々と登場します。
まずトップバッターは、
東京急行電鉄(現・東急電鉄)で長く活躍した
個性派荷物電車=デワ3040形のトップナンバー、
デワ3041の紹介です。
私も子供のころから何度も眺めていた、
古武士のような車両でした。
続いては、岳南鉄道で2012年まで貨物輸送を担当していた
電機機関車=ED40形の特集でした。
実はこのEF40は、東京電力の電源開発(水力発電所建設)
の資材運搬のために製造されて、松本電鉄等で活躍した
コンパクトで力持ちな電機だったのでした。
そして毎号連載されている駅舎紹介の本号は、
長野県の篠ノ井線の姨捨駅舎の特集でした。
JR東日本で今では唯一の山岳スイッチバック駅でもあり、
駅から善光寺平を見渡す眺望も素晴らしいことから、
鉄道ファンには人気のあるスポットになっています。
巻末は観光列車紹介シリーズです。
"できたての寿司が味わえる走るギャラリー”として
人気を博している<べるもんた>
(Belles montagnes et mer)の特集です。
北陸の城端線と氷見線を走る、全国最短クラスの
観光列車ですが、敢えてゆっくり走って、
観光客に楽しんでいただく趣向を凝らしているそうです。
「国産鉄道」コレクションはまだまだ続きます。