アシェット・コレクションズ・ジャパン株式会社が発行してきた
「国産鉄道コレクション」(全240巻/発行完了)の付録の模型の写真を中心に、
全号を順番に振り返る記事シリーズを紹介を続けています。
今回は第89巻の紹介です。
毎号のお楽しみ、Nゲージサイズ模型の付録は、
近いうちにグリーン車が増結されて12両編成になる
中央線ですが、そのオレンジ色の元祖となった
101系通勤形直流電車の先頭車、クモハ101形です、。
さあ、いつものようにパッケージを解いて、奥底から冊子を取りだしてみましょう。
このところ、巻頭記事は付録模型の形式の紹介になっています。
本号では、中央線から活躍が始まった、
国鉄通勤形電車の近代化の嚆矢となった101系が紹介されました。
続く頁は珍しい電車の特集でした。
北陸鉄道の(現在では廃止されている)山中線に
1963年に登場した日本初のオールアルミ製車体の
6010系は、今では大井川鐵道で余生を送っています。
更に頁をめくると、戦後の国鉄客車の近代化を
担った10系軽量客車の中の寝台車、
オロネ10形A寝台客車の特集でした。
登場時から空調設備を備え、特急専用の20系
ブルートレインにも似たスマートな姿が
印象的な客車でした。
そして駅舎シリーズも本号でも健在です。
大正ロマンの香りがする木造駅舎として
今なお人気を博している、旧国鉄・大社駅舎は
2004年には国の重要文化財に指定され、
今でも地元の人々に愛され大切に保存されています。
懐かしさが込み上げてくるような写真の数々に
目を惹かれつつ読み進めました。
そして巻末記事は、このところの通例通り
観光車両の特集で、本号は"丹後の海"の登場です。
かつて"タンゴ・ディスカバリー"の愛称で人気を博した
京都丹後鉄道の特急専用車両をリニューアルして
誕生したもので、流石は水戸岡デザインの
華麗な観光列車になっています。