アシェット・コレクションズ・ジャパン株式会社が発行してきた
「国産鉄道コレクション」(全240巻/発行完了)の付録の模型の写真を中心に、
全号を順番に振り返る記事シリーズを紹介を続けています。
今回は第71巻の紹介です。

キハ55系準急形ディーゼル動車キハ55形

毎号のお楽しみ、Nゲージサイズ模型の付録は、
国鉄近代化の立役者として、全国の非電化路線の
優等列車網の整備の最初期に準急用として、
そして後に急行用のキハ58系の登場後は
普通列車としても活躍したディーゼル動車、
キハ55形でした。

「国産鉄道」第71巻パッケージ

いつものように、パッケージを解いて、
奥底から冊子を出してみましょう。

第71巻冊子

巻頭記事は、再三登場している東急電鉄の電車で、
本号は9000系の特集でした。
製造両数は限られていましたが、昭和の最後に登場した
当時の新技術満載で見た目もスマートな電車です。

東急電鉄9000系

続いては、北海道向けに量産された唯一に電機機関車、
ED76形交流電気機関車500番台の特集でした。
北海道仕様ということで、客車用の蒸気発生装置を備えていました。
同じED76でも、九州向けの0番台・1000番台とは
外観スタイルが大きく異ります。

ED76形交流電気機関車500番台

更にページをめくると、名古屋鉄道の瀬戸線の特集が続きます。
本線系とは線路が繋がっておらず、独自の雰囲気を持っていた路線です。

近代化以前の懐かしい写真が満載です。
家康ゆかりの水路と連絡していて"お濠電車"と呼ばれていた頃が偲ばれます。

名古屋鉄道瀬戸線

続くページは、一転して青森のローカル鉄道に飛びます。
ダルマストーブを備えた列車が今でも大人気の津軽鉄道線の話題です。

津軽電鉄線

そして、かつての電化全通以前の東海道線の
花形特急「つばめ」を牽引したC62形の
スモークデフレクタ―に銀色の輝いていた
ツバメの鉄板「スワローエンゼル」に絞った特集が
印象的でした。

その中の1両=C62 2は、後年は函館本線で活躍して、
現在では京都の梅小路蒸気機関車館に動態保存されています。

スワローエンゼル

いよいよ巻末に本号の主役が登場します。
全国の非電化路線の無煙化・近代化の最初期の
優等列車=準急網の整備のために開発・投入された
キハ55系準急形ディーゼル動車の特集です。

キハ58系の急行に主役を奪われた後も、
普通列車にも登用されて長く活躍しました。

キハ55系準急形ディーゼル動車

お待ちかねのNゲージサイズ模型は、
キハ55系準急形ディーゼル動車キハ55形
の軽量車体ならではのスマートな姿です。

キハ55系準急形ディーゼル動車キハ55形