アシェット・コレクションズ・ジャパン株式会社が発行してきた
「国産鉄道コレクション」(全240巻/発行完了)の付録の模型の写真を中心に、
全号を順番に振り返る記事シリーズを紹介を続けています。
今回は第57巻の紹介です。

457系急行形交直流電車クモハ457形

目玉のNゲージサイズ模型の付録は、
本州と九州の交流電化区間を席巻した急行形、
457系交直流電車の先頭車でした。

「国産鉄道」第57巻パッケージ

さて、いつものようにパッケージを解いて
冊子を出していきましょう。

第57巻冊子

巻頭記事は、101系から始まった
国鉄の通勤形電車近代化シリーズの最後を飾った
205系直流電車の特集です。
製造・メンテナンス・運行の全ての面での
コスト低減を図った画期的な車両でした。
JR移行後も増備が続き、現在でも多くが活躍しています。

205系直流電車

次のページをめくると、一転して気動車の話題でした。
日本の気動車(ディーゼル動車)の基礎を確立した
キハ10系の特集は、懐かしい写真で満載です。

キハ10系気動車

そして日本の鉄道史の重要人物の一人、
島安次郎の紹介記事は、読み所満載です。
国産標準型蒸気機関車の開発や
幻の弾丸列車計画にも関わった技術者です。
長男の島秀雄は新幹線の開発で重要な役割を担い、
孫の島隆は台湾新幹線に携わるなど、
鉄道に尽力した家系の祖でもあります。

島安次郎

ローカル線の話題は、
今では妖怪列車も走る境線の紹介です。
米子から砂州に沿って走る全長18キロ弱の
短い砂丘路線ですが、山陰の鉄道敷設に
大きな貢献を果たした歴史的な線区でもあるのです。

境線

そしていよいよ巻末に本号の主役の登場です。
交流電化が推進された本州や九州で、
急行列車を一手に担う大活躍を展開した
457系交直流電車の特集です。
東京育ちの私にとっては、上野駅に発着していた
常磐線急行の姿が懐かしい想い出です。

475系急行形交直流電車

そしてお楽しみのNゲージサイズ模型は、ご覧の通り、
457系急行形交直流電車クモハ457形です。
なかなか精巧な出来栄えですね。

457系急行形交直流電車クモハ457形