2018年の「バーンスタイン生誕100年に寄せて」記事シリーズの
再掲載、今日はvol.5をアップしましょう。
昨日紹介した「シンフォニックダンス」に続けて、
そのミュージカル本体全体を
ご案内しない訳にはいきません。
今日は、ミュージカル界の名作中の名作、
「ウエストサイド物語」を取り上げます。
ウエスト・サイド物語(West Side Story)
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舞台はニューヨークのウエストサイド
(港湾沿いの下町の雰囲気)、
ポーランド系アメリカ人若者非行集団"ジェット団"と、
プエルトリコ系アメリカ人若者非行集団"シャーク団"の
対立抗争の中で、ジェット団側のトニーと
シャーク団側のマリアが恋に落ちていく・・・
そして悲劇的な結末が・・・
言わば、シェークスピアの名作
「ロミオとジュリエット」の構図を
現代社会のニューヨークを舞台に置き換えたような
シリアスな社会派的な側面も併せ持つ傑作なのです。
そして、バーンスタインの素晴らしい音楽によって、
神々しいまでの命がこの作品に吹きこまれたのでした。
終盤のクライマックスに向けて、
ジェット団とシャーク団が対決に向い、
そして女性たちが不安を抱えながら待つという
二重三重のシーンでは、
音楽も二重三重に楽想が重ねられて、
ベートーヴェン以来の動機労作の伝統の延長上とも言える、
見事な構造・構成を持つ音楽になっているのです。
下のジャケットの写真は、
ウエストサイドではありませんが、
バーンスタインの多彩・多面的な活躍を象徴する作品
「ミサ」のLPです。
バーンスタイン/ミサ LP
CBS/SONY SOCP 3~4