「刑事コロンボ」の各作品の紹介を続けています。
旧シリーズからの順番に直すと第40話にあたります。

私はほぼ全作品の日本初放映を見てきたので、
懐かしく想い出しながら記事をアップしています。

今回は第6シーズンの3作目となった「殺しの序曲」です。

DVD「殺しの序曲」

###刑事コロンボDVDコレクション vol.64###
         旧シリーズ第40作
         「殺しの序曲」

監督=サム・ワナメイカー
脚本=ロバート・マルコム・ヤング
製作=リチャード・アラン・シモンズ
撮影=デッド・ヴォイトランダー
音楽=ボブ・プリンス
出演:
ピーター・フォーク(刑事コロンボ)
セオドア・バイケル(オリヴァー・ブラント役)
サマンサ・エッガー(ヴィヴィアン・ブラント役)
ソレル・ブーク(バーディ・ヘイステフング役)
ケネス・マース(マイク・マークス役) 他

隔週刊「刑事コロンボ」vol.64

知能指数が強度に高い人々のコミュニティーを舞台とした、
なかなか頭脳的な謎解きになっていく作品です。

手の込んだ仕掛けを駆使した完全犯罪を目論む犯人を演じる
セオドア・バイケルは、ギターを奏でるヴォーカリスト
としても一世を風靡した天才肌の俳優です。

世界10カ国のフォークソングを全て原語で歌ったアルバム
や、ある映画では"世界中の原語に精通する"と豪語する
言語学者を演じるなど、ヨーロッパ周辺の6つの言語を
自在に操る、ハリウッドの中でも有数の知性の持ち主として
知られた存在だったそうです。

そのような犯人が、最後は明晰な頭脳を自負するあまり、
コロンボの執拗な追求の中で自ら瓦解していきます。

YouTube / 刑事コロンボ コンプリート ブルーレイBOX
          トレーラー


「刑事コロンボ」の第6シリーズは、
この三作目(通算40作目)が最後です。
この頃になると、主演のコロンボ役=ピーター・フォークの
このシリーズに対する拘りは凄まじいものになっていて、
撮影期間の予定(約半月)が、しばしば二倍近くに伸びる
ことにもなったそうです。
その分、仕上がりは完璧になっていたったそうですが、
当然のことながら予算はかさみます。

そういった事情も影響して、次の第7シリーズをもって、
「刑事コロンボ」は一旦終了となっていくのでした。